なすの (列車)

特急「なすの」

東日本旅客鉄道（JR東日本）が運行する「なすの」は、東北新幹線の東京駅と那須塩原駅・郡山駅を結ぶ特別急行列車です。この列車名は、目的地の「那須野が原」に由来しています。1995年に、当初運行されていた「アオバ」の一部としてスタートし、以来多くの人々に利用されています。

概要と歴史

「なすの」の運行は1995年（平成7年）12月1日から始まりました。当時、「あおば」から独立し、近距離新幹線列車として設計されたものです。その後、運行体系の見直しにより、一部の列車は日中に郡山駅まで延長され、現在の運行形態が確立されました。特に通勤やビジネス目的の利用客に焦点を当てている点が特徴です。

「なすの」は第二次世界大戦前の時代から続く「なすの」という名前を引き継ぎ、これが初めて日本の新幹線で音読みを含む列車名となりました。特に、2階建て車両（E4系）のみで運行される際は「Maxなすの」と呼ばれました。

運行状況とダイヤ

現行の「なすの」は、平日において東京駅と那須塩原駅・郡山駅間でそれぞれ16往復、土・日・祝日には13往復の運行がされています。加えて、小山駅から東京行きの上り列車が1本毎日運行されています。号数は251号から282号まで与えられています。また、震災復旧中の2011年4月には福島駅まで臨時運行された実績もあります。

列車は全ての停車駅に停車し、各駅に利便性良くアクセスができる体制が整えられています。主な停車駅は以下の通りです。

• - 東京駅
• - 上野駅
• - 大宮駅
• - 小山駅
• - 宇都宮駅
• - 那須塩原駅
• - 新白河駅
• - 郡山駅

車両と編成

「なすの」では、E2系、E3系、E5系、E6系といった様々な形式の車両が使用されています。編成の形式には、E2系またはE5系を単独とした10両編成、17両編成のE5系とE3系L編成を併結したもの、さらにE3系単独の7両編成もあります。また、日によってはE3系のL編成が他の形式に差し替えられることがあります。

特に、E5系で運転される列車は「グランクラス」を提供し、一定の贅沢さをお客さんに提供しています。しかし、専任のアテンダントによるサービスはないため、より割安での利用が可能です。

車内サービスの変遷

「なすの」の運行開始当初から、車内販売サービスが行われていましたが、2010年以降、段階的に縮小され、最終的に2015年3月14日には全廃となりました。これまで多くの利用客に愛されてきたこのサービスの廃止は、利用者にとって一つの変化をつくりました。

未来の展望

今後も「なすの」は、ダイヤ改正や運行体制の見直しを経ながら、利用者のニーズに応じた柔軟な運行を続けていくことでしょう。2024年には運行内容のさらなる見直しが予告されています。

「なすの」は、今日でも多くの人々に愛される「特急」としての地位を堅持し続けており、通勤やビジネス、観光の移動手段として重要な役割を果たしています。

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