なっち (IC乗車カード)

なっちについて

なっちとは、南海バスが発行するICカード乗車券であり、南海バスや南海ウイングバス、南海りんかんバスなどの複数の路線で使える便利なプリペイド式カードです。2016年10月1日から南海バスおよび南海ウイングバス金岡・南部での導入が始まり、2020年3月14日には南海りんかんバスにも対応エリアが広がりました。2022年4月1日には南海ウイングバス南部が南海ウイングバス金岡に統合されています。

カードの機能と特徴

なっちは、普通精算と昼割精算の2つの残高方式を持つことが特徴です。昼割精算は平日の10時から16時、及び土日には終日の利用が可能です。ただし、関西空港リムジンバスや深夜バスについては普通精算の利用のみとなります。カードへのチャージは1,000円単位で行われ、どちらの残高にチャージするかを選ぶことができます。最大20,000円までチャージ可能ですが、プレミア分は別に利用することができます。

カードの名称は、南海バスの「な」と、タッチを意味する「ッチ」から名付けられました。ただし和歌山バス系列では、独自のICカード「kinoca」が導入されているため、なっちの使用はできません。

割引サービス

なっちには割引サービスも用意されています。普通精算の場合、1,000円ごとに120円のプレミアが付与され、昼割精算の場合は200円のプレミアが得られます。また、2023年10月31日までの特例として、2回目の精算が2時間以内に行われた大人には50円、小児には20円の割引が適用されていました。ただし、昼割精算の施策は泉北・河内長野リムジンバスには適用されません。

相互利用と今後の展望

「なっち」は南海バス専用のICカードであり、他のエリアでの利用はできませんが、なっちが導入される以前からPiTaPaが導入されているため、なっちエリア内では相互利用が可能です。ただし、「なっち」以外のICカードのチャージはバス内ではできません。

さらに、2024年9月6日には南海バスの公式サイトにて、「なっち」の取り扱い終了が発表されました。新規購入とチャージは2025年3月31日まで、利用は2025年8月31日に終了する予定です。これにより、なっちの利用者は今後の対応を考える必要があります。

このように、なっちは利用者にとって非常に便利な機能を持つICカード乗車券であり、今後の動向にも注目が必要です。

もう一度検索