なな色マジック

なな色マジック

『なな色マジック』は、あさぎり夕による日本の漫画作品で、1986年から1988年にかけて雑誌『なかよし』に連載されていました。この作品は、全6巻が刊行され、その後も1999年に講談社漫画文庫、2015年には『なかよし』の60周年記念版として復刻されました。また、1987年度には第11回講談社漫画賞の少女部門を受賞するなど、多くの読者に愛されました。

あらすじ

物語の主人公は、斉藤菜々子という中学2年生のおてんばな女の子です。新しい学期に少しわくわくしながら教室に向かう彼女は、運良く出席番号が大好きなラッキーセブンに決まります。特に、出席番号7の男子は学校内でも人気のある小林一樹。菜々子は彼とどんな関係を築けるのか期待を抱きつつ、登校します。

しかし、その道中に思いがけず小林一樹と出会います。スカートを覗かれた彼女は大激怒し、その相手が思ってもみなかった一樹だと知ります。一樹は、菜々子の姉である相本友理の大ファンで、彼女に対して深い憧れを抱いていることを菜々子は知ります。姉の存在が常に菜々子のコンプレックスの一つであり、その相手との関わりを避けたいと思いつつも、彼との距離が縮まっていくのです。

そんな中、一樹が菜々子の家に居候することになります。この生活を通じて、菜々子は彼の多様な一面を知り、次第に惹かれていきます。しかし、そんなある日、自分の姉が相本友理であることがバレてしまい、菜々子はどう受け止めるのかが物語のクライマックスとなります。

登場人物

• - 斉藤菜々子（さいとう ななこ）: 中学2年生の元気でおてんばな女の子。姉と比べられ続ける中で劣等感を抱くが、内に秘めた優しさを持つ。バレー部での活動を経て、演劇部に転部し、演技の道を志すようになる。

• - 斉藤友理（さいとう ゆうり）/ 相本友理（あいもと ゆうり）: 菜々子の双子の姉でアイドルとして活躍。美貌と天然な性格で周囲から愛されているが、運動は不得意。

• - 小林一樹（こばやし かずき）: 菜々子のクラスメイトで、ストリートダンスを愛する明るい性格。友理のファンである一樹が、菜々子と一緒に過ごす中で彼女の魅力に次第に心惹かれます。

• - 辻雅也（つじ まさや）/ B: 菜々子が密かに思いを寄せているダンサー。外見は精悍で、ダンス界では有名な存在です。

• - 水越麗（みずこし れい）: 自信に満ちた美人だが、菜々子をライバル視し、彼女の活動を妨げようとします。

• - 藤村良（ふじむら りょう）: 演劇部の部長で、情熱あふれる演技者。菜々子の成長を見守る存在。

この作品は、成長や恋愛、自己の確立といったテーマを通じて、登場人物たちがどのように友情や愛情を深めていくのかを魅力的に描いています。

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