ぬ〜ぼ〜

ぬ～ぼ～：懐かしのチョコレート菓子と愛され続けるキャラクター

森永製菓がかつて販売していた「ぬ～ぼ～」は、最中生地で挟んだチョコレート菓子として、1980年代後半から1990年代前半にかけて多くの子供たちに愛されました。エアインチョコを用いたユニークな食感と、愛らしいキャラクターデザインが人気の秘密でした。

商品概要と歴史

1986年に発売された「スプーナ」で開発されたエアインチョコ技術を活かし、「ぬ～ぼ～」は1988年に誕生しました。発売当初から、ぬ～ぼ～をキャラクターとした様々な展開が行われました。絵本やゲーム、さらには渋谷で「ぬ～ぼ～カフェ」を期間限定でオープンするなど、多角的なプロモーション戦略が展開されました。しかし、1996年には惜しまれつつも販売終了となりました。その後も、「ぬ～ぼ～アイス」や「ぬ～ぼ～グミ」といった関連商品も販売されましたが、いずれも販売を終了しています。

販売終了後と類似商品

「ぬ～ぼ～」の販売終了後も、その人気を反映するかのように、類似商品が市場に現れました。森永製菓からは「ほわほわチョコ」（1998年～2002年）、「くまのプーさんモナカチョコ」（2003年～2004年）といった、ぬ～ぼ～を彷彿とさせる商品が発売されました。パッケージには「ぬ～ぼ～」の文字やキャラクターは使用されていませんでしたが、その形状やコンセプトは「ぬ～ぼ～」を意識したものだったと考えられます。また、他社からも類似のチョコレート菓子が発売されました。例えば、名糖産業の「ぷくぷくたい」は、たい焼きを模したチョコレート菓子で、「ぬ～ぼ～」と同様の最中生地を使用していました。

さらに、「ぬ～ぼ～」のキャラクターは、おやつな梅干しのパッケージや、ポップコーンの自動販売機などにも起用され、その人気は商品にとどまらず様々な分野に広がっていきました。

キャラクター活動とメディア展開

「ぬ～ぼ～」のキャラクターは、菓子としての販売終了後もその活動を継続しています。「のんびり、ゆったり、心のゆとり」をテーマに、2008年、誕生20周年を機に菓子から独立し、ウェブサイト『ぬ～ぼ～なこころ』が開設されました。「人へのやさしさとエコロジー」というテーマも加わり、キャラクター単体での商業活動が開始されました。

「ぬ～ぼ～プロダクションズ」が運営主体となり、森永製菓が主管、マーランドが版権管理を行う体制で、キャラクタービジネスは展開されています。2009年には「ライセンシング・オブ・ザ・イヤー2009」でニューフェイス賞を受賞するなど、高い評価を得ています。また、絵本『ぬ～ぼ～なこころ』の出版や、公式サイトでのWebアニメの公開など、多様なメディアミックス展開も積極的に行われています。

アニメとOVA

「ぬ～ぼ～」は、1995年から1996年にかけてテレビ東京系列で26話構成のテレビアニメが放送されました。神戸守監督のもと、個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、多くの視聴者の心を掴みました。主題歌「キライにならないで」も人気を博しました。

また、1990年にはOVA「ぬ～ぼ～・きえたメダル」が発売され、テレビアニメとは異なるストーリーが展開されました。豪華声優陣による熱演も話題となりました。

ゲームと絵本

ゲームボーイ用ソフトとして発売された「ぬ～ぼ～」（アイレム、1992年）は、ぬ～ぼ～の世界観を体験できる作品として人気を博しました。

絵本では、『のはらのぬーぼー ふうっ…』（立野恵子 作）、『ぬ～ぼ～なこころ』（たちのけいこ作）などが出版され、ぬ～ぼ～の可愛らしいキャラクターと、心温まる物語が多くの読者から支持されました。

まとめ

「ぬ～ぼ～」は、チョコレート菓子としての販売終了後も、その愛らしいキャラクターと、様々なメディアミックス展開を通じて、多くの人々の心に深く刻まれ続けています。その人気は、時代を超えて受け継がれ、今後も更なる展開が期待されます。

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