ねこ、はじめました

『ねこ、はじめました』の概要

『ねこ、はじめました』は、環方このみによって描かれた日本の漫画作品で、2015年11月号から小学館の雑誌『ちゃお』で連載が開始されました。その後も『ちゃおデラックス』や『ぷっちぐみ』といった複数の雑誌にて連載を続け、2020年には児童向け部門で第65回小学館漫画賞を受賞しました。累計発行部数は2022年4月時点で40万部を超え、その人気はますます高まっています。

また、2017年にはボイスコミックが制作され、猫の日である2022年2月22日には「マンガワン」で猫漫画が無料公開されました。この際、『小学館の猫漫画』の5作品にも選ばれ、翌年の「マンガニャン」にも登場しました。

連載状況

本作は『ちゃお』だけでなく、さまざまな雑誌に連載されており、すべて小学館から発行されています。主な連載雑誌には以下のものがあります。

• - 『ちゃお』(2015年11月号 - 2016年2月号、6月号 - 連載中)
• - 『ちゃおデラックス』(2016年1月号 - 2020年11月号 - 連載中)
• - 『ぷっちぐみ』(2016年4月号付録)
• - 『ちゃおデラックスホラー』(2016年・2017年の9月号)
• - 『&FLOWER』(2017年・2018年の号)
• - 『Sho-Comi』(2018年17号)

単行本での話数は、これらの様々な雑誌での掲載分が合算された形でカウントされています。

ストーリー

物語は、男子高校生の和代尚が交通事故に遭うところから始まります。事故により彼は猫になってしまい、猫としての新たな生活を強いられることになります。猫社会の厳しさを知った尚は、ひもじい思いをしているときに、同じ高校の女子・野山チカと出会います。その際、尚は彼女におにぎりをもらうのですが、落としてしまった生徒手帳を届けたことがきっかけで、チカのペットとして彼女の家で暮らすことに。チカにニャオという名前を付けられた尚は、病院で自分の人間の姿を見て、体が入れ替わっていることを理解するのです。

元の体に戻る方法を探しながらの猫としての生活を続ける中で、尚は自分の体と遭遇し、一時的に戻るものの、すぐに再び猫としての日々に戻されてしまいます。

主な登場人物

• - 和代 尚（カズシロ ナオ） / ニャオ: 物語の主人公であり、男子高校生。猫としての姿を持つことになった彼は、ドジだけど人間性を大切にしたキャラクター。
• - 野山 チカ（ノヤマ チカ）: 尚と同じ学校の女子で、天然な性格の持ち主。アルバイトをしながら一人暮らしをしており、尚のことを「傘太郎」と呼ぶ。
• - 園田 朱未（ソノダ アケミ）: チカの友達で、クールかつ手先が器用な性格。
• - 山縣 叶太（ヤマガタ カナタ）: チカの幼馴染で、猫好きだが暗い雰囲気が漂う。
• - 佐藤: 目立たない存在のクラスメートで、ギターの才能を持つ。不思議な関係をニャオと築いています。
• - 大家: チカが住むアパートの住人で、明るくハイテンションな性格。
• - 落武者: チカのアルバイト先の店長で、チカのドジに苦労しながらも彼女を見守る。

このように『ねこ、はじめました』は、猫になった男子高校生の視点で描かれるユニークなストーリーであり、さまざまな魅力的なキャラクターたちが織り成すドラマが多くの読者を惹きつけています。

もう一度検索