ねる様の踏み絵

ねる様の踏み絵

『ねる様の踏み絵』は1995年10月17日から1996年3月19日まで、TBS系列で毎週火曜日の21:00から21:54まで放送されていた視聴者参加型のお見合いバラエティ番組です。この番組は、とんねるずが司会を担当しており、視聴者が参加する形式で恋愛の新たな形を提案しました。また、番組終了後には『とんねるずのカバチ』に改題され、同年の4月から9月まで続けられました。

番組のコンセプト

この番組では、自分の彼氏や彼女に対する不満や不安を抱える一般公募のカップル10組がスタジオに登場し、「今のパートナーとそのままでいるべきか、それとも他の参加者と交換（スワップ）するべきか」を判定します。参加者たちは、最終的に元のパートナーと続くか新たにスワッピングカップルを結成するかを決定するため、様々なゲームやトークセッションを通して互いに想いを伝え合います。さらに、誕生したスワッピングカップルが1年以内に結婚する場合、TBSから結婚準備金が贈られる特典も用意されていました。

番組の内容と批判

『ねる様の踏み絵』が特徴的な点は、男女のカップルを口移しのゲームや、番組の最後に行われる「踏み絵」と呼ばれる儀式を通じて運命の選択を行うことです。しかし、このような内容は「不倫を助長している」「過激すぎる」といった批判の声も多く、特に日本PTA全国協議会の調査では「子供に見せたくない番組」の第2位にランクインする事態となりました。また、当時は多くの視聴者がこの異色の恋愛バラエティに興味を持ちながらも、その内容に戸惑う一面もありました。

番組の主要コーナー

1. 恋愛リサーチ

出場カップルの恋愛事情や彼らがどのようにして現在のパートナーと出会ったのかを語り合う自己紹介の場です。これにより、視聴者は恋愛データを知り、カップル間のつながりを意識させられます。

2. ねる様の部屋

男女カップルがシャッフルされてパートナーを変えてトークを行うセグメントです。とんねるずやゲストたちはこの様子を特設セットから見守ります。

3. ねる様ゲーム

こちらは初期から存在するコーナーで、出場カップルが飴などの菓子を口移しするという内容です。このコーナーは観客に楽しみを提供しつつ、カップル間の距離を縮めることを意図しています。

4. 最後の踏み絵

このコーナーで、最終的なカップルの選択が行われます。出場者は元のパートナーと残るか、新たなカップルを結成するかを決定し、希望が一致した場合にカップル成立、成らなかった場合は退場されるルールとなっています。特に「踏み絵」の演出は、決断の瞬間をドラマチックに演出するものであり、視聴者を引き込む要素の一つでした。

出演者と制作スタッフ

司会はとんねるずの石橋貴明さんと木梨憲武さんが務め、アシスタントはTBSアナウンサーの堀井美香さん（通称「イカ」）でした。ナレーションは初田啓介さんが担当しています。制作にはイザワオフィスが協力しており、とんねるずが所属する事務所アライバルとの提携関係も大きな要因でした。

『ねる様の踏み絵』はその独特なスタイルと内容から、多くの視聴者に愛されつつも、同時に厳しい評価を受けた番組であり、バラエティ番組の新たな試みを象徴していました。

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