のだめカンタービレ (ゲーム)

『のだめカンタービレ』ゲーム版

二ノ宮知子の人気漫画『のだめカンタービレ』を原作としたゲーム作品は、ニンテンドーDSとPlayStation 2の2つのプラットフォームで展開されました。それぞれの機種で異なるゲーム体験が提供されており、原作ファンはもちろん、音楽ゲーム好きにも楽しめる内容となっています。

ニンテンドーDS版

2007年4月19日にバンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドーDS版は、ディンプスが開発を担当しました。プレイヤーは音楽雑誌の新人記者となり、桃ヶ岡音楽大学を取材するという設定です。ゲームはミニゲーム形式で進行し、峰竜太郎の中華料理店で料理を作ったり、野田恵の部屋を掃除したりといった、原作のコミカルな要素が盛り込まれています。また、コンサートシーンでは、学生に混じって演奏に参加することも可能です。演奏パートには「太鼓の達人」のようなリズムゲームの要素も含まれています。DS版ならではのタッチペン操作を活かした演奏が楽しめます。

PlayStation 2版

2007年7月19日にバンダイナムコゲームスから発売されたPlayStation 2版は、バンプレストが開発を担当しました。ストーリーは、野田恵と千秋真一を中心に展開され、原作のエピソードをなぞりながらも、ゲーム用に大胆に省略された部分もあります。演奏パートは、千秋真一としてオーケストラを指揮するモードと、野田恵としてピアノを演奏するモードの2種類があります。PS2版は大画面で、より本格的な音楽ゲーム体験を求めるユーザーに適しています。

登場人物

野田恵：声 - 川澄綾子
千秋真一：声 - 関智一
三木清良：声 - 小林沙苗
江藤耕造：声 - 中井和哉
峰龍太郎：声 - 川田紳士
フランツ・フォン・シュトレーゼマン：声 - 小川真司
奥山真澄：声 - 藤田圭宣
谷岡肇：声 - 小形満

評価（PS2版）

ファミ通クロスレビューでは、22点（6、6、5、5）という評価でした。レビュアーからは、「ストーリーは駆け足だが原作に沿っている」「コンサートモードで失敗すると千秋に叱られるなど、原作の雰囲気が良く出ている」「原作の曲が流れると盛り上がる」といった肯定的な意見がありました。一方で、「コンサートモードのゲーム性が単調」「演奏の成否の違いが視覚的に分かりにくい」「ボリューム不足」「原作を知らない人の方が楽しめるかもしれない」といった批判的な意見もありました。

総評

『のだめカンタービレ』のゲーム版は、原作のファンにとっては、おなじみのキャラクターたちとの交流や、音楽の世界観を体験できる作品です。ニンテンドーDS版は手軽に楽しめるミニゲームが中心で、PlayStation 2版はより本格的な音楽ゲーム体験が可能です。どちらのバージョンも、原作の魅力を活かしつつ、独自のゲームとしての面白さを追求した作品と言えるでしょう。

外部リンク

ニンテンドーDS版公式サイト - リンク先はアーカイブ
PlayStation 2版公式サイト - リンク先はアーカイブ

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