のっぽパン

静岡県民のソウルフード「のっぽパン」

「のっぽパン」は、静岡県沼津市のバンデロールが製造する、地元で愛され続けるご当地パンです。1978年の発売以来、長きにわたり親しまれており、キリンのイラストが描かれたパッケージが特徴的な、静岡県民にとっては懐かしい味として知られています。

バラエティ豊かなフレーバー

約34cmの細長いコッペパンに、様々なクリームを挟んだ「のっぽパン」。定番のクリームをはじめ、「チョコのっぽ」や「ピーナッツのっぽ」など、豊富なバリエーションが魅力です。また、季節限定のフレーバーも登場し、訪れるたびに新しい味に出会えるのも人気の理由の一つです。

販売エリア

「のっぽパン」は、主に静岡県東部のスーパーマーケットや駅の売店、サービスエリアなどで販売されています。バンデロールの直営店（Bee2店舗を除く）でも購入可能です。静岡県民にとっては日常的に目にするパンですが、県外ではなかなか手に入らないため、お土産としても喜ばれています。

知られざるエピソード

「のっぽパン」のパッケージに描かれているキリンのイラストは、発売当初、爆発的な売上を記念して、沼津市近隣の小学生から募集したイラストが採用されたものです。約500点もの応募があった中から選ばれた、愛らしいキリンが目印となっています。

「のっぽパン」のキリンが楽寿園のキリンをモデルに制作されたという説がありますが、これは誤解です。小学生たちが写生の際に「のっぽを描きに行く」と言ったことが、いつの間にか広まってしまったと考えられています。

一時販売終了から復活へ

2007年7月31日、エヌビーエスの事業再編により、一時販売終了となりましたが、2008年4月、エヌビーエスのグループ会社であるバンデロールによって再発売されました。この復活は、地元ファンにとって大きな喜びとなり、現在も変わらぬ人気を誇っています。

「のっぽパン」と「ラブライブ!サンシャイン!!」

テレビアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の作中に、「のっぽパン」を食べるシーンが登場したことで、静岡県外での知名度も急上昇しました。特に、キャラクターの国木田花丸が「のっぽパン」を頬張る姿は、多くのファンを魅了し、売上増加に大きく貢献しました。

40周年記念企画

2018年には、「のっぽパン」発売40周年を記念した「のっぽエプロンプレゼントキャンペーン」が実施されました。長年のファンはもちろん、新たなファンも巻き込み、大きな盛り上がりを見せました。

工場直売市

毎月第1、第3日曜にはバンデロール西島工場で工場直売市が開催され、お得な価格で「のっぽパン」を購入できます。

多彩なコラボレーション

のっぽパンは様々な企業やイベントとコラボレーションを行っています。

2015年：沼津のご当地アイドル「オレンジポート」とコラボ
2016年：K-MIX「おひるま協同組合」とコラボ
2016年：TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」とコラボ
2019年：桔梗屋とコラボ
2019年：田丸屋本店とコラボ
2019年：JA静岡経済連とコラボ
2020年：JAみっかびとコラボ
2020年：製茶問屋「雅正庵」とコラボ
2020年：静岡放送（SBS）の番組「ORANGE」とコラボ
2021年：三島市とコラボ
* 2021年：トミヤコーヒーとコラボ

これからも愛される「のっぽパン」

発売から40年以上経った今もなお、静岡県民に愛され続ける「のっぽパン」。その美味しさはもちろん、地域とのつながりを大切にする姿勢が、多くの人々に支持されている理由でしょう。これからも「のっぽパン」は、静岡の味として、多くの人々に笑顔を届けてくれるはずです。

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