はまゆき (護衛艦)

護衛艦「はまゆき」について

護衛艦「はまゆき」（JS Hamayuki, DD-126）は、海上自衛隊の護衛艦であり、はつゆき型の5番艦という重要な役割を担っています。その名前は「浜に降る雪」を意味し、艦艇名としても旧海軍を通じて初めての命名となっています。ここでは、艦の歴史や特徴について詳しく紹介します。

艦歴と建造経過

「はまゆき」は、1981年2月4日に三井造船玉野事業所で起工され、1982年5月27日に進水、1983年11月18日には正式に就役しました。初めは第2護衛隊群に配属され、佐世保に配置されることとなりました。1984年1月26日には第42護衛隊が新たに編成され、同日に就役した護衛艦「みねゆき」と共に編入されました。

この艦は、1986年には環太平洋合同演習（RIMPAC）に参加し、国際的な海上演習においても活躍を見せました。1990年3月6日には、隊編成替えにより舞鶴に定係港が移り、再びRIMPACに参加するなど、その活発な活動が評価されました。

1993年には、遠洋練習航海に参加したり、1995年にはインドネシア独立50周年記念国際観艦式に参加するなど、日本の海上自衛隊の一翼を担い、さまざまな任務をこなしてきました。1997年の隊番号改正により第42護衛隊から第3護衛隊に改称され、その後も数多くの訓練や演習活動に参加し続けました。

主要な業績

「はまゆき」の船は、2001年には航空無事故1万6000回を達成し、海上自衛隊から2級賞状を授与されるなど、その安全性と技術力が高く評価されました。2006年には舞鶴地方隊第24護衛隊に編入され、以降も環境の変化に対応しながらその任務を全うしました。

2012年3月14日に除籍されるまでの間に、約140万キロという膨大な総航程を誇り、総航海時間は約6万2000時間に達しました。これらの実績は、自衛艦としての重要な役割を果たしてきた証といえるでしょう。

キャリアの終焉と改修

2013年3月には、ジャパンマリンユナイテッド舞鶴事業所にて実艦的改造を受け、艦首から艦尾にかけて白とオレンジ色の塗装が施されると共に、的やドラム缶が設置されるなどの準備が整えられました。その後、10月には実弾射撃訓練が行われ、護衛艦としての役割を果たし続けました。

まとめ

護衛艦「はまゆき」は、その歴史と成績から海上自衛隊の中でも特に名を馳せた艦の一つです。その名に込められた意味を理解し、艦の行った数々の任務を振り返るとともに、海上防衛の重要な一翼を担ってきたことを改めて認識することができます。これまでの業績は、今後の自衛艦の発展にも多大な影響を与えることでしょう。

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