はやかけん

はやかけんについて

はやかけんは、福岡市交通局が運営する地下鉄で利用できるICカード乗車券です。2009年3月7日に導入され、福岡市の登録商標にもなっています。このカードは、博多弁の「速かけん」に由来しており、「速くて、優しくて、快適な券」という意味が込められています。特に特徴的なのは、全国のICカード乗車券の中で唯一、ひらがな表記である点です。

特徴・デザイン

「はやかけん」には特別なキャラクターは設けられていませんが、カード上には福岡市地下鉄のキャラクター「ちかまる」のイラストがデザインされています。また、カードの裏面に刻まれている番号は「FC」で始まっており、これは福岡市営地下鉄の英語表記「Fukuoka Chikatetsu」の頭文字を基にしています。なお、オートチャージ機能は設けられていません。

使い方と導入エリア

はやかけんは福岡市交通局の全線全駅で使用することができ、JR九州の筑肥線や西鉄の貝塚線と連絡することも可能です。また、他のICカードと相互利用ができるため、利便性が高い交通手段となっています。例えば、2010年にはSUGOCAやnimoca、Suicaなどとの相互利用を開始し、より多くの地域で使えるようになりました。

カードの種類

はやかけんは、無記名式の大人用カードと記名式のカードの2種類が用意されており、こども用や割引用のオプションも存在しています。申し込み時にはデポジットが500円必要で、カードを返却するとこの金額は返金されます。記名式カードは、定期券としての機能を追加することもでき、割引対象者も利用することが可能です。

電子マネー機能

2010年からはやかけんの電子マネー機能も利用可能になり、福岡市内の各種施設や商業街などで使えるようになりました。もちろん、電子マネー機能の相互利用も行われているため、他のICカードとの連携も可能です。

ポイント制度

はやかけんには独自のポイント制度があり、地下鉄の乗車料金に応じてポイントが貯まる仕組みがあります。ポイントは、1ヶ月ごとの乗車料金の合計金額に基づいて計算され、翌月の10日に付与されます。このシステムにより、利用者はお得に乗車することができます。

相互利用の範囲

はやかけんは、全国の多くのICカードと相互利用が可能です。例えば、JR北海道のKitacaやJR東日本のSuicaなどがその一例です。一方で、相互利用が認められていないカードも存在し、事前に確認する必要があります。

新幹線IC乗継サービス

また、はやかけんによる新幹線のIC乗継サービスも展開されており、九州地域の様々な設置場所での利用が可能です。これにより、利便性が一層向上しています。

まとめ

このように、はやかけんは福岡市交通局が提供する便利な交通手段として、多機能で使いやすいICカード乗車券です。これからも福岡市の交通インフラを支える重要な役割を担っていくことでしょう。

もう一度検索