はやて×ブレード

はやて×ブレード

『はやて×ブレード』は、林家志弦による漫画作品で、女子校を舞台に剣に青春をかける少女たちの日常を描いた作品です。当初は『月刊コミック電撃大王』で連載されていましたが、後に『ウルトラジャンプ』に移籍し、続編である『はやて×ブレード2』も連載されました。

概要

物語は、「剣技特待生」という特殊な制度を持つ架空の女子校「天地学園」を舞台に展開されます。剣に青春を賭ける少女たちのコミカルで時にシリアスな日々が描かれ、公式サイトや単行本の帯では「女だらけの剣劇コメディ」というキャッチコピーが用いられています。林家作品の特徴であるコミカルな百合描写も多く、少女たちの関係性が「刃友」と呼ばれるパートナー制度や「星奪り」と呼ばれる試合を通して描かれています。

連載は『月刊コミック電撃大王』から『ウルトラジャンプ』へと移籍し、単行本もメディアワークスから集英社へと版元が変わりました。集英社からは新装版も刊行され、連載話数のリセットなどの変更もありましたが、単行本では通し番号で管理されるようになりました。

メディアミックス展開としては、ドラマCDが複数発売されています。また、海外では台湾や大韓民国でも翻訳版コミックが発売されています。

ストーリー

はやて×ブレード

孤児院出身の黒鉄はやては、怪我をした双子の姉・ナギの身代わりとして天地学園に入学します。寮で同室になった吉備桃香から、剣待生は「刃友」と呼ばれるパートナーを作り、「星奪り」に参加すべきだと教えられます。当初、はやては平穏に過ごしたいと考えていましたが、孤児院の借金を知り、返済のために星奪りへの参加を決意します。刃友のいないはやては、剣の腕は立つものの刃友を作らない無道綾那に頼み込み、綾那も過去と向き合うために、はやての刃友となり星奪りに復帰します。

はやてと綾那は快進撃を続け、多くの仲間やライバルと出会います。生徒会長の天地ひつぎや生徒会の面々が見守る中、はやてはナギの代わりではなく「はやて」として学園に馴染み、輪を広げていきます。

はやて×ブレード2

新体制となった天地学園では、黒組を名乗る一団が現れ、ひつぎに宣戦布告します。ひつぎは学園を「天空寮」と「大地寮」に分け、寮対抗戦で勝利した方に学園の全権を渡すことを提案。「天地究極星奪り合戦」が始まります。

寮対抗戦に出場する闘士を選ぶ選抜試験を経て、ついに寮対抗戦が始まりますが、大地寮のリーダーである風吹一が家庭の事情で学園を去ります。ひつぎは一との戦いを通じて、自分に挑む相手がそれぞれの事情や重圧に囚われていることに気づき、寮対抗戦を破棄してバトルロイヤル形式の試合を開催します。全てを賭けた最後の戦いの先に、変わらない日々が待っていました。

登場人物

黒鉄 はやて: 本作の主人公。双子の姉・ナギの身代わりとして天地学園に入学し、後に正式な入学を認められます。孤児院の借金返済のため、剣待生として星奪りに参加します。
無道 綾那: 本作のもう一人の主人公。過去のトラウマから星奪りを避けていましたが、はやての熱意に打たれ、刃友として復帰します。
黒鉄 ナギ: はやての双子の姉。怪我の治療を終えて学園に転入し、叶依と刃友になります。
知花 叶依: 沖縄出身の新入生。ナギに懐き、刃友となります。
天地 ひつぎ: 天地学園の生徒会長、学園長、理事。実力で全剣待生の頂点に君臨しています。
宮本 静久: ひつぎの刃友で幼馴染。圧倒的なスピードを誇る実力者です。
風吹 一: ひつぎの従妹で、黒組を率いて天地学園に入学します。
雨堂 新月: 黒組の一員で一の刃友。棒術を使います。

設定・用語

天地学園: 本作の舞台となる女子校。剣技特待生制度が特徴です。
剣技特待生: 剣技に秀でた生徒に与えられる資格。星奪りへの参加が認められます。
星奪り: 剣待生のみが参加できる特殊な試合。刃友とペアを組み、星を奪い合います。
刃友: 星奪りでペアを組むパートナーのこと。楔束によって成立します。

書誌情報

メディアワークス版: 全8巻
集英社版: 全18巻 (はやて×ブレード)、全6巻 (はやて×ブレード2)

外部リンク

ウルトラジャンプ公式サイト - ウェイバックマシン
はやて×ブレード - ウルトラジャンプ公式サイト内の特集ページ

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