はやぶさ (新幹線)

はやぶさ

はやぶさは、東日本旅客鉄道（JR東日本）と北海道旅客鉄道（JR北海道）が運行する特別急行列車の愛称です。東北新幹線や北海道新幹線の東京駅から仙台駅、盛岡駅、新青森駅、新函館北斗駅間などを結び、高速かつ快適な移動手段を提供しています。

概要

はやぶさは2011年3月5日に運行を開始し、JR東日本が設定した新しい愛称です。これにより、同年に導入されたE5系新幹線車両の運用が始まりました。その後、E5系の増備と共に、運行本数は増加し、新青森駅から発着する「はやて」の大部分を置き換えています。

はやぶさは、宇都宮駅から盛岡駅にかけて国内最速の320 km/hを誇り、東北新幹線での最速列車としての地位を確立しています。一方で、盛岡駅より北の区間では、最高速度は260 km/hに制限されています。また、仙台駅と新函館北斗駅間の運行では、立席扱いの新幹線定期券「FREX」を利用した普通車指定席に乗車できる特典があります。

列車名選定の経緯

「はやぶさ」という名前は、2010年に行われた一般公募の結果から選ばれました。新型の高速新幹線にふさわしい親しみやすい名前が求められ、応募総数150,372通の中から「はやぶさ」が選出されました。以前には寝台特急でも使用されていた歴史のある名称であり、その名のもとに運行が開始されました。

運行状況

2023年3月18日の時点では、東京駅から新函館北斗駅間に10往復、東京駅から新青森駅間に下り8本・上り7本、そして東京駅から盛岡駅間に下り4本・上り5本、さらに仙台駅から新函館北斗駅間に1往復が運行されています。最近のダイヤ改正により、大宮駅から仙台駅間の各定期列車がノンストップで運行されるようになりました。

はやぶさは、盛岡駅・新青森駅・新函館北斗駅発着の列車としても運行され、併結運転で「こまち」と連携しています。これにより、東京駅から新函館北斗駅間までの所要時間は4時間30分程度で、利便性を高めています。また、2024年のダイヤ改正では、臨時列車の定期化や新しい便の追加が予定されています。

車両と運行体制

はやぶさの運行に使用される車両は、E5系やH5系、E6系で、全車指定席の体制です。2021年までの間、COVID-19の影響により、車内販売や特定車両のサービスが一時的に中止される時期もありましたが、現在は再開された状態です。特急料金は、他の列車に比べて最大520円の加算があり、快適性や速達性の証として設定されています。

結論

はやぶさは、東北から北海道への移動手段としてだけでなく、旅客に快適で迅速なサービスを提供する特別急行列車として、重要な役割を果たしています。今後も多くの旅行者に利用され続けることでしょう。運行の歴史と共に進化し続けるはやぶさの姿を楽しみにしています。

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