ひぐらしのなく頃に外伝 猫殺し編

『ひぐらしのなく頃に外伝 猫殺し編』は、同人サークル07th Expansionが製作した同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』の外伝作品です。竜騎士07氏が執筆し、スクウェア・エニックスから発売された漫画版『鬼隠し編』『綿流し編』『祟殺し編』の全巻購入特典として配布されました。他の外伝作品が漫画であるのに対し、本作は短編小説という形式をとっており、挿絵は本編の漫画家である鈴羅木かりん氏、方條ゆとり氏、鈴木次郎氏の3名が手掛けています。

タイトルの『猫殺し編』は、英語のことわざ「Curiosity killed the cat」（好奇心は猫を殺す）に由来しています。

概要

物語は二部構成となっており、前編は部活動メンバーの日常を描いたコメディタッチな内容、後編は雛見沢の郊外にある採石場周辺で起きた怪現象に関する逸話を描いたホラー要素の強い内容となっています。

前編

前原圭一たち部活動メンバーは、罰ゲームを賭けてポーカーで勝負に挑みます。その罰ゲームとは、メイド服やスク水エプロンを着用するというものでした。果たして、誰が罰ゲームを受けることになるのでしょうか。部活動メンバーたちのコミカルなやり取りが見どころです。

後編

雛見沢の郊外には、谷河内（やごうち）という既に廃村となって久しい集落の跡があります。園崎魅音は幼少の頃、この近郊にある採石場で友達と缶蹴りをして遊んでいましたが、その中の1人であるAが行方不明になってしまいます。その後、Aは父親に保護されますが、帰り道に2人を乗せた車が崖から転落してしまいます。この事故を巡り、2人は地獄へ通じる『穴』から吹き出す瘴気に体を蝕まれたのではないかという噂が立ちます。谷河内村に隠された過去とは一体何なのでしょうか。そして、惨劇はどのようにして引き起こされたのでしょうか。

アニメ

『猫殺し編』は、アニメ『ひぐらしのなく頃に』のDVD全9巻購入者特典としてOVA化もされています。R指定に抵触する可能性があったため、非売品として配布されました。OP・EDはアニメ1期と同じものが使用されていますが、制作時期が第2期『ひぐらしのなく頃に解』と重なっていることから、制作スタッフは第2期のものであり、キャラクターデザインも第2期のものとなっています。

アニメ版では、原作小説の雰囲気を忠実に再現しつつ、アニメーションならではの演出が加えられています。特に、後編の怪奇現象の描写は、視聴者に強烈な印象を与えます。

『ひぐらしのなく頃に』の世界観をより深く理解するためにも、『猫殺し編』は欠かせない作品と言えるでしょう。原作小説、アニメ、どちらも楽しめるのが魅力です。

外部リンク
ガンガンNET： 『ひぐらしのなく頃に』特設ページ
テレビアニメ「ひぐらしのなく頃に」公式ホームページ

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