ひばりのマドロスさん

ひばりのマドロスさん

「ひばりのマドロスさん」は、1954年5月15日にリリースされた美空ひばりのシングル曲です。この曲は、彼女が初めて発表したマドロス（船乗り）をテーマにした歌謡曲であり、その後の彼女のキャリアにおいて重要な位置を占める作品となりました。横浜出身であるひばりは、この曲を皮切りに、数多くのマドロス歌謡を歌い、テレビ番組やコンサートで好んで披露しました。

概要

この楽曲は、ひばりのマドロス歌謡の原点とも言える作品です。1998年時点での日本コロムビアの調査によると、シングル売上は90万枚（概数）を記録しており、2019年の時点では、ひばりのシングル売上ランキングで歴代11位にランクインしています。これらのデータからも、この曲が非常に多くの人々に愛されたことがわかります。

また、「ひばりのマドロスさん」は、ひばりが1954年の「第5回NHK紅白歌合戦」に初出場した際に歌唱した楽曲としても知られています。しかし、残念ながら、第5回紅白歌合戦の音声は、冒頭から1時間程度しか現存しておらず、ひばりがこの曲を歌う姿を捉えた映像や音声は残っていません。しかし、この曲が彼女の紅白初出場の舞台を飾ったことは、非常に重要な出来事として記録されています。

さらに、1979年の「第30回NHK紅白歌合戦」では、紅白歌合戦30回を記念する特別企画として、ひばりが紅組を代表する歌手として7年ぶりに紅白の舞台に復帰しました。その際、彼女はメドレーの1曲目として「ひばりのマドロスさん」を歌唱し、この曲が彼女のキャリアにおいて特別な存在であることを改めて示しました。

収録曲

1. ひばりのマドロスさん
作詞：石本美由起
作曲・編曲：上原げんと
2. さよなら波止場
作詞：石本美由起
作曲・編曲：上原げんと

まとめ

「ひばりのマドロスさん」は、美空ひばりの初期の代表作として、また、マドロス歌謡の先駆けとして、非常に重要な楽曲です。彼女の歌唱力と、この曲が持つ独特な雰囲気は、多くの人々を魅了し、その人気は現在でも衰えることを知りません。紅白歌合戦でのエピソードなど、様々な面から見ても、この曲は彼女のキャリアを語る上で欠かせない一曲と言えるでしょう。

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