ひよ子だあ〜!

『ひよ子だあ～!』

『ひよ子だあ～!』は室山まゆみによって描かれた日本のギャグ漫画であり、1982年から講談社の雑誌『なかよし』で連載が始まりました。この作品は、室山の初の連載作である『ハッピー・タンポポ』を基盤としており、設定や登場人物が良く似ています。室山自身も、「再びタンポポを描きたかった」という思いから本作を生み出したと語っています。

1993年には、選ばれたエピソードとともに『てんとう虫コミックススペシャル 室山まゆみ傑作集(3)』として単行本が刊行されましたが、全話が収められているわけではなく、作者が特に選んだ作品だけが収録されています。このため、ファンにとっては貴重な一冊となっていますが、現在は絶版となっているため、入手が難しくなっています。

ストーリー

物語は、元気いっぱいの少女・ひよ子と、彼女の隣に住む幼馴染の翼、そして幼馴染みのツバメたちが織りなすドタバタのコメディーです。ひよ子は小学五年生であり、日常生活の中で様々な騒動に巻き込まれ、周囲の友人たちと共に笑いや困難を乗り越えていきます。彼女たちのほのぼのとした関係性や、日常の中の小さな冒険が描かれ、多くの読者に愛されてきました。

登場人物

• - 中庭ひよ子：本作の主人公。鳥籠小学校に通う小学五年生で、金色の髪を二つくくりにしています。勉強は苦手で運動も不得意ですが、体を動かすことには前向きです。特に大食らいで、しばしば体重が増えてしまう悩みを抱えています。オバケがとても苦手です。

• - 孔雀谷ツバメ：ひよこの幼馴染で、鳥籠小学校に転校してきた少女です。幼稚園時代からの友達であり、時には喧嘩もします。普段は丁寧な口調で話しますが、怒ると乱暴な言葉を使う一面もあります。

• - 青空翼：ひよこの隣に住む少年で、同じく幼馴染です。幼少期は平凡な顔立ちでしたが、小学5年生になる頃には美少年へと成長しています。ひよことツバメの騒動に中には巻き込まれることが多いですが、彼自身が原因となることはあまりありません。

• - ひよこのママ：ひよこが暮らす家の母親。父親が海外出張で不在がちで、ひよことの二人三脚の生活を送っています。夏休みの終わりには、ひよこの健康状態を気にしつつ、しばしば親子喧嘩に発展することが多いです。

このように『ひよ子だあ～!』は、楽しくて個性的なキャラクターたちが描く日常の笑いと感動を通じて、多くの読者に愛されてきました。室山まゆみの独特なセンスが光る作品として、今もなお多くのファンに親しまれています。

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