ひるの散歩道

『ひるの散歩道』

『ひるの散歩道』は、1975年4月7日から2008年3月28日まで、NHKラジオ第1で毎日放送されていた音楽番組です。この番組は、日曜日と年末年始を除く毎日、視聴者に親しまれ、長きにわたり楽しまれてきました。

番組の変遷

最初の数年は、NHK見学者コースの公開スタジオからの生放送が行われており、演歌歌手や音楽演奏家が毎日1〜2名程度出演し、その歌唱や演奏を披露していました。1994年前半まで、この形式が続けられましたが、その後、スタジオの改装工事に伴い、放送スタイルが変更されました。1994年後半以降は、東京のラジオセンター132スタジオからの放送となり、歌手や演奏家のトークや録音された楽曲が流れる形式へと移行しました。

公開放送は原則的に事前録音となり、特に地方での収録が主となりました。ただし、2007年には特別イベントとして東京からの生放送も行われており、視聴者に新しい楽しみを提供しました。また、2006年度から放送開始時刻が12:52に設けられ、ユアソングが流れるようになりました。

放送曜日と時間

放送時間は、最初は12:30から12:55でしたが、2005年4月からは『こんにちは!80ちゃんです』の開始に伴い、13:05から13:30に移動しました。この時点でNHKワールド・ラジオ日本での放送は一時中断されましたが、同年後半に放送時間が見直され、再び12:30 - 12:55のスケジュールに戻りました。この変更により、全国どこでも高校野球のシーズンを通じて聴取を継続できるようになりました。

2007年度には月曜日から金曜日までの放送になり、土曜日の放送は終了。これにより、放送内容が集約され、リスナーにとっても異なる時間帯に楽しむことができるようになりました。2008年度にはNHKのラジオ改編が行われ、この番組は33年間の歴史をもって幕を閉じました。

パーソナリティ

本番組の司会者は、NHKのアナウンサーが担い、特定の担当者は決まっていませんでした。シフト制を採用しており、制約を受けずに多様なアナウンサーが出演していました。基本的には、東京渋谷スタジオからの放送が行われましたが、定期的に公開放送が行われ、その際には会場に応じたアナウンサーが担当することがありました。特に、平常時の放送では何人かのアナウンサーが中心となり、リスナーに親しみやすい番組を展開していました。

地域による違い

さらに、東北地方においては、特定の民謡番組の影響で『ひるの散歩道』の放送が曜日によって休止されることがあり、リスナーはFMやNHKワールド・ラジオ日本に頼ることも必要でした。このように、地域により異なる番組構成も特徴的でした。

まとめ

『ひるの散歩道』は、多くのアーティストによる生演奏やトークが盛り込まれ、聴衆とのつながりを深めるプラットフォームでした。音楽の力で日常に彩りを添え、多くの人々の心に残る番組であると言えます。

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