ひるブラ

『ひるブラ』の概要

『ひるブラ』は、2011年4月25日から2018年3月28日まで放送されていたNHK総合テレビジョンの紀行バラエティ番組です。この番組は、正午のニュース放送後に放送され、日本の各地の特色やイベントを紹介する内容で構成されていました。かつて放送されていた『生中継 ふるさと一番!』の後継番組として位置づけられています。

番組のスタイルの変遷

『ひるブラ』は、これまでの生中継スタイルに新しい形式を採用しました。『ふるさと一番!』では各都道府県を1週間取り上げる方式でしたが、『ひるブラ』では、1つの都道府県を月曜と火曜、水曜と木曜の2日間ずつ紹介するようにスタイルが変更されました。この新しい形式により、スタジオパートが増え、視聴者はより多くの情報を得ることが可能となりました。また、番組の開始に当たって、ゲストとのクロマキー合成による映像演出が導入され、視覚的な楽しさを加えています。

放送の延期と影響

もともと『ひるブラ』は2011年3月28日の放送を予定していましたが、同月11日に発生した東日本大震災により、NHKは特別報道体制に入ったため、放送が約1か月遅れました。この影響で、震災に関連する情報が優先され、『ふるさと一番!』の放送も休止となったことで、新番組の立ち上げに大きな影響を及ぼしました。震災後、東北地方でも放送が始まるようになるまでに時間がかかり、多くの視聴者が待ち望んでいました。

テーマ曲と演出

『ひるブラ』の番組中には、ザ・タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」が使われており、放送開始と終了時に流れることで、視聴者にとって親しみやすい雰囲気を醸し出していました。また、番組はリアルタイム字幕放送にも対応しており、視聴者にとって見やすい配慮がなされていました。

キャストと進行方法

番組は原則として東京のスタジオから生放送され、進行にはメインアナウンサーやゲストが登場し、視聴者に各地の情報を提供しました。2011年4月から2012年3月までは、ゲストを1人ずつ招くスタイルが採用され、メインアナウンサーが2名体制で進行していました。その後、アナウンサーの人数が変更されるなど、番組に合わせた演出方法が随時見直されました。

放送の終焉と後継番組

『ひるブラ』は約7年間の放送を経て、2018年3月28日に放送を終了しました。番組の終了時期には、多くの視聴者が別れを惜しみましたが、その後、後継番組として『旬感☆ゴトーチ!』が2018年4月2日から放送され、初代の司会者であった高山哲哉がそのまま進行役を続投することで、視聴者の期待感を引き継ぐ形となりました。

放送メディアと時間

『ひるブラ』は NHK総合テレビジョン及び NHKワールド・プレミアムで放送されていました。放送曜日は月曜から水曜までで、平日は12:20から12:43まで、祝日は12:15から12:38までの時間帯で放送されていました。番組の内容は、正午ニュースとの関係上、時に変更されることもありましたが、視聴者に地方の情報を届ける重要な役割を果たしていました。番組の一貫した形式や魅力的な企画により、多くのファンに愛された『ひるブラ』は、日本のテレビ番組史に名を刻んだ存在です。

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