ひろせ野鳥の森駅

ひろせ野鳥の森駅

埼玉県熊谷市広瀬に位置する、秩父鉄道秩父本線の駅です。当駅の名称は、開業に先立ち実施された、熊谷市内にお住まいまたはお勤めの方々を対象とした公募によって決定されました。この公募には174件の応募があり、その中から選ばれた駅名です。

駅の歴史

当駅は、秩父鉄道の駅の中では比較的近年になって開業した駅として知られています。

2003年（平成15年）3月27日：駅が開業し、営業を開始しました。
2022年（令和4年）3月12日：この日より、東日本旅客鉄道（JR東日本）などが提供する交通系ICカード「PASMO」が利用可能となりました。ICカード対応化と同時に、駅は無人駅へと移行しました。

駅の構造

地上に設置された駅で、単式ホーム1面1線のみを有するシンプルな構造となっています。現在は無人駅として運営されており、駅には簡易式のPASMO対応改札機と、PASMOへのチャージが可能な機械が設置されています。

無人化される前は、秩父鉄道の熊谷駅が管理する業務委託駅であり、平日は午前7時から午後8時まで、土曜日・休日は午前7時から午後7時まで駅係員が配置されていました。

駅舎は、ホームの端に続いて一体となったような造りです。駅入口の地面と同じ高さから、駅舎を経てホームへと向かう通路は、全てスロープで接続されており、車椅子利用者なども安心して利用できるバリアフリー設計が採用されています。

トイレは、改札を入った駅舎内に設置されており、男女別の水洗式です。男性用、女性用ともに、身体の不自由な方でも快適に利用できるよう、バリアフリー対応の広々とした設備が整えられています。

利用状況

周辺地域の宅地開発が進んでいることに伴い、駅の利用者数は増加傾向にあります。参考として、近年では2019年度の1日平均乗車人員が579人でした。

駅周辺

当駅が開業して以降、駅周辺地域では住宅地の造成が急速に進み、以前に比べて街並みが大きく変化しています。駅名の由来ともなった「野鳥の森」をはじめ、自然環境や公共施設、教育機関、秩父鉄道の主要施設などが点在しています。

自然・公園
熊谷市野鳥の森公園：荒川の河川敷沿いに広がる公園で、手つかずの原生林が残り、多くの野鳥が集まる場所です。公園内には自然景観に溶け込むように造られた人工池もあります。
熊谷運動公園（熊谷さくら運動公園）：スポーツ施設などが充実した、熊谷市を代表する広大な運動公園です。
熊谷大麻生公園
荒川、熊谷大橋

教育機関
埼玉県立熊谷商業高等学校

その他施設・道路
秩父鉄道広瀬川原車両基地：秩父鉄道の主要な車両基地であり、多くの車両が留置されています。
国道140号：駅の北方、比較的近い場所を通る主要な幹線道路です。
宮塚古墳：地域の歴史を物語る古墳です。
熊谷ゴルフクラブ

当駅に直接乗り入れるバス路線はありません。最も近いバス停留所は、駅から北へ徒歩およそ6分ほどの距離にある国道140号上に設置された、熊谷市コミュニティバス「ゆうゆうバスさくら号」の広瀬西停留所です。

隣の駅

秩父鉄道秩父本線において、当駅は各駅停車のみが停車する駅です。SLパレオエクスプレスや急行「秩父路」といった優等列車は当駅には停車せず、通過扱いとなります。


なお、当駅と大麻生駅の間には貨物駅である広瀬川原駅が存在しますが、こちらは旅客営業を行っていません。

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