ふたりの願い

小松未歩 18thシングル「ふたりの願い」詳細解説

2003年3月19日、GIZA studioより発売された小松未歩の18枚目のシングル『ふたりの願い』。
本楽曲は、スタッフの提案からデモ制作段階で構想が始まり、じっくりと時間をかけて完成に至ったラブバラードです。小松未歩自身も「成長し続けていった音は自分の中で子守唄のような存在になった」と語るほど、制作期間を通して楽曲への想いを深めていったことが伺えます。

聴きなじみのあるメロディーと、心に響く歌詞が特徴的な『ふたりの願い』は、多くのリスナーの心に寄り添う、普遍的な愛を歌った楽曲と言えるでしょう。

興味深い点として、シングル版ではステレオで収録されているのに対し、ベストアルバム『小松未歩 ベスト 〜once more〜』ではモノラルで収録されていることが挙げられます。この変更については、ベストアルバム発売直後にオフィシャルサイトで注釈がされたのみであり、アルバムには記載されていません。

シングルには、表題曲「ふたりの願い」に加え、カップリング曲として「桜が舞うころ」とそのインストゥルメンタルバージョンが収録されています。「ふたりの願い」は、日本テレビ系列の音楽番組『AX MUSIC-TV』のAX POWER PLAY #026のオープニングテーマとして使用され、幅広い視聴者にそのメロディーが届けられました。

楽曲制作には、数々のヒット曲を手がけてきた実力派アレンジャーが参加しています。
「ふたりの願い」の編曲は小林哲氏、「桜が舞うころ」の編曲は大賀好修氏（OOM・Sensation）が担当しています。両氏の高い音楽性と、小松未歩の繊細な歌声が融合し、完成度の高い楽曲に仕上がっていると言えるでしょう。

『ふたりの願い』は、下記のアルバムにも収録されています。

『小松未歩 6th 〜花野〜』
『GIZA studio Masterpiece BLEND 2003』
* 『小松未歩 ベスト 〜once more〜』(※モノラル音源)

これらのアルバムを通して、『ふたりの願い』は、小松未歩の音楽史における重要な一曲として、そして多くのリスナーの記憶に刻まれた一曲として、その存在感を示し続けています。

シングル『ふたりの願い』は、単なる楽曲を超えて、制作過程や収録形態におけるエピソードも魅力の一つと言えるでしょう。
小松未歩の音楽性と、制作に関わったスタッフの熱意が凝縮された『ふたりの願い』は、これからも多くの人の心を捉え続けるに違いありません。

もう一度検索