ふるさと高岡

ふるさと高岡について

「ふるさと高岡」とは、高岡市が制定した市民歌です。歌詞は作家の林真理子が手がけ、音楽は三枝成彰が作曲しました。この楽曲は、高岡市民のアイデンティティを象徴し、地域への愛着を表現するものです。

制定の背景

高岡市は1946年に「高岡市民の歌」を制定していましたが、平成の大合併により新たに西礪波郡福岡町と合併した際に、旧市民歌は廃止されることになりました。これに伴い、2005年には高岡市民の歌が失効し、その後約10年間、市民歌が存在しない状態が続きました。この状況を受けて、2015年には新市民歌を制定する方針が打ち出され、全国から歌詞を募集しました。

制作過程

歌詞の懸賞募集が行われたのは2014年の11月で、翌年の3月には優秀作品が選ばれました。しかし、残念ながら入選作がそのまま採用されることはなく、林真理子が選ばれたフレーズを基に歌詞を作成することになりました。作曲は三枝成彰が担当し、合併10周年記念式典で初めてこの楽曲が演奏されました。市内の駅では、この楽曲が接近メロディとして使われ、多くの市民に親しまれています。

廃止要求

しかし、この楽曲に関しては2018年に問題が提起されました。市民団体「シャキッと富山35」が歌詞の一部に対し、「男性のみを賛美している」として廃止を要求しました。この件に関して、作詞者の林も歌詞の修正に応じる姿勢を示しましたが、高岡市男女平等問題処理委員会は、歌詞には男女を問わない表現があることから廃止は不要との結論を出しました。

あなたの「ふるさと高岡」

2019年2月、高岡市は合併15周年記念事業の一環として新たに「あなたの『ふるさと高岡』」という名称で歌詞を募集しました。市長はこのキャンペーンが市民団体の要求と関係ないことを明言し、応募された34篇の作品を公式サイトで紹介しましたが、特段の表彰はされていません。

市民歌は地域の文化や歴史を象徴する重要な要素です。「ふるさと高岡」のような楽曲が、高岡市の人々にとってどれほど大切なものであるかは計り知れません。地域への愛と誇りを歌ったこの曲が、今後も市民の心に響き続けることを願います。

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