ふれあいバス (霧島市)

霧島市コミュニティバス「ふれあいバス」

霧島市が運営するコミュニティバス「ふれあいバス」は、市内各地区の生活を支える重要な交通手段です。旧7市町のエリアをカバーし、2001年から2003年にかけて旧国分市域で運行していた会員制巡回バス「シティウォーカー」についても触れながら、その詳細を解説します。

概要

ふれあいバスは、国分、溝辺、横川、牧園、霧島、福山の6地区で計46路線が運行されています。北部エリア（横川・溝辺）は南国交通、南部エリア（福山）と中部エリア（国分・霧島・牧園）は鹿児島交通が運行を担当しています。ただし、隼人地区は「隼人巡回バス」として、霧島市の補助を受けつつ鹿児島交通の一般路線として運行されており、他の地域とは異なる運行形態と料金体系が採用されています。また、霧島地区の「霧島連山トレッキングバス」も、隼人地区と同様の条件で運行されています。

沿革

ふれあいバスの歴史は以下の通りです。

2002年4月：隼人町巡回バス運行開始
2002年10月：横川ふれあいバス運行開始
2003年2月：霧島ふれあい循環バス運行開始
2003年9月：国分ふれあいバス運行開始
2005年10月：牧園あいあいバス運行開始
2005年11月：旧国分市と旧6町が合併。各地区のコミュニティバスを霧島市コミュニティバスとして継承
2008年4月：溝辺・福山地区での運行開始と同時に、名称を「ふれあいバス」に統一

路線一覧

国分地区

特認通学路線（3路線）：木原小中学校線、川原小学校線、平山・塚脇小学校線（月～金、1日1往復）
福祉バス継承路線（6路線）：木原線、郡山線、本戸線、薄木線、塚脇線、上之段線（各路線、曜日により1日2往復）
運賃：中学生以上150円、小学生・身障者等80円、未就学児無料（いわさきICカード、RapiCa利用可）
運休日：土日祝、年末年始（12/31～1/3）
運行委託：鹿児島交通

溝辺地区

平日便（4路線）：有川線、麓線、竹子・三縄線、空港・崎森線（月木または水金、1日5便）
日曜便（4路線）：有川線、麓線、竹子・三縄線、空港・崎森線（1日5便）
運賃：中学生以上150円、小学生80円、未就学児無料（RapiCa、いわさきICカード利用可）
運休日：火曜日、土曜日、年末年始（12/31～1/3）
運行委託：南国交通

横川地区

スクール運行（2路線）：上ノ方面、下ノ方面（月～金、1日2便）
ふれあいバス（7路線）：正牟田・高木・山ヶ野方面、野坂・床波・岡村方面、二牟礼・岩穴方面、下深川・馬渡・赤水・黒葛原方面、小脇方面、山ノ口方面、植村方面（各路線、曜日により1日3便）
運賃：中学生以上150円、小学生80円、未就学児無料（RapiCa、いわさきICカード利用可）
運休日：土日祝、年末年始（12/31～1/3）
運行委託：南国交通

牧園地区

路線：特認通学線、医師会医療センター線、丸尾線、中津川・川影線、高千穂線、持松線、万膳線、三体線、霧島・牧園線（各路線、曜日により1日1～3往復）
運賃：中学生以上150円、小学生80円、未就学児無料（いわさきICカード、RapiCa利用可）
運休日：土日祝、年末年始（12/29～1/3）
運行委託：鹿児島交通

霧島地区

路線：北永野田駅前～崩渡線、上春山～神話の里公園線（各路線、曜日により1日4往復）
運賃：中学生以上150円、小学生80円、未就学児無料（いわさきICカード、RapiCa利用可）
運休日：土日、年末年始（12/31～1/3）
運行委託：鹿児島交通

福山地区

福山公民館起点路線（5路線）：比曽木野線、佳例川線、福沢線、福山線、福地・池之谷線（各路線、曜日により1日1～3便）
スクール路線（2路線）：福地・池之谷方面、福沢方面（月～金、1日3便）
乗合バス対応路線（2路線）：比曽木野方面、佳例川方面（月～金、1日3便）
運賃：中学生以上150円、小学生80円、未就学児無料（いわさきICカード、RapiCa利用可）
運休日：土日、年末年始（12/31～1/3）
運行委託：鹿児島交通。乗合バス対応路線は、霧島市乗合自動車運送事業が運行

関連路線

隼人地区

路線：隼人巡回バス、隼人国分循環線、重久～加治木線、中福良線、妙見温泉バス
運賃：通常の路線バス運賃体系（対キロ区間制）
運行委託：鹿児島交通

霧島地区

路線：霧島連山トレッキングバス（土日運行、5月中は毎日運行）
運賃：通常の路線バス運賃体系（対キロ区間制）
運行委託：鹿児島交通

霧島市乗合自動車運送事業

福山地区の乗合バス対応路線は、道路運送法に基づく自家用自動車（白ナンバー車）による有償運送として運行されています。1986年に旧福山町が開始し、合併後も霧島市が引き継いでいます。

路線：比曽木野方面スクール線、佳例川方面スクール線
概要：当初は岩戸・牧之原線のみ。スクールバス混乗方式で運行。
料金：ふれあいバスと同料金。ただし小中学生の通学利用は無料。

会員制巡回バス「シティウォーカー」

旧国分市域で運行されていた会員制巡回バス「シティウォーカー」は、国土交通省の社会実験として2001年11月に運行を開始。会員制を導入し、会員の会費で運行を支える仕組みでした。2002年4月に社会実験は終了し、その後は林田バスが自主運行しましたが、2003年3月末に運行を終了しました。

概要：会員制で、会員券購入により運行を支援。
路線：重久線、松木・広瀬線、敷根線、郡田線
料金：1ヶ月有効のサポーター券（大人2900円、子供1450円）。一般客も現金・回数券で利用可能
ダイヤ・車両：路線・ダイヤの見直しを重ね、晩年は各路線30～60分間隔で運行。専用車両は大型車4台、中型車2台。一部車両は地元小学生のイラストをデザイン。
終焉：利用者の増加が見込めず、2003年3月末に運行終了。

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