ぶーぶーかがぶー

『ぶーぶーかがぶー』は、美水かがみ原作の漫画『らき☆すた』をベースとした、えれっとによる日本の漫画作品です。原作同様に4コマ[[漫画]]の形式をとっています。

元々は二次創作として、同人サークル「うつらうららか」のWebサイトで公開され、それらをまとめた同人誌を発行していました。その後、『月刊コンプエース』にて連載され、原作者や角川書店も公認のキャラクターとなりました。

「かがぶー」とは、「柊かがみ」と「モノクロブー」を組み合わせた「かがみんぶー」を略したものです。

あらすじ

ある朝、柊かがみが目を覚ますと、体がモノクロブーのようなこぶたの姿になっていました。そこから始まる、かがぶーと仲間たちの日常を描いた物語です。

登場人物

かがぶー（柊かがみ）

こぶたの姿になったかがみ。モノクロブーがモデルですが、トレードマークのツインテールはそのままです。体がこぶたのため、ひっくり返ると自力で起き上がれません。しかし、元の姿と同じように体重を気にしています。泳ぎも苦手です。鼻を押すと「ぶー」と鳴きますが、くしゃみをすることも。鼻は口とほぼ同じ機能をしており、寝るときは鼻ちょうちんを出したり鼻水を垂らしたりします。つかさのパンツを見て鼻血を出す場面も。「この視線は男性陣には譲れない」という名言も飛び出しました。

衝撃を受けると大量の鼻水が出るようです。ゲームセンターに行くとUFOキャッチャーの景品と間違われることも。服を着る際は、どこからともなくアームが現れます。

つかさからは「食べ方がシュール」と評されています。ゲームをする際は、通常のコントローラーが使いづらいため、DDRのようなコントローラーを使用します。

泉こなた

かがみの親友。気分が良いときは、かがぶーを頭に乗せます。よく奇妙なポーズをします。目は線で描かれることが多いです。かがぶーをからかうこともありますが、基本的には大好きで、かがぶーの行動に大げさに感動します。

柊つかさ

こぶたの姿になった姉を気遣って持ち運びますが、時々、意図的か不明ですが、はかりや金網の上に載せます。かがぶーやこなたにパンツを見られることがあります。

高良みゆき

この作品では終始無表情です。原作のようなドジな面はなく、かがぶーの激しいツインテールや投げられたバットを瞬時に避けるなど、超人的な一面を見せます。

黒井ななこ

夏休みに、こなた、つかさ、かがぶー、みゆきと「マリーンズ部」という野球部のようなものを結成し、練習に励みます。かがぶーには特別ルールを適用しますが、「もはやルール・人数的に無理がある」として解散させます。

日下部みさお

かがぶーが大好きで、カバンを忘れた際には「私が柊のカバンになる」と宣言したり、筆記用具がないときには「私が鉛筆になる！」と鉛筆の着ぐるみを着たりします。

峰岸あやの

かがぶーがカバンを忘れた際に、かがぶー鉛筆とかがぶー消しゴムを貸し出しますが、自分の姿の消しゴムが削れていくため、かがぶーから「落ち着かない」と言われてしまいます。時々、語尾に「〜ぜよ」と付けて話します。

岩崎みなみ

原作では表情が少ないですが、この作品では原作のこなたのような目で、ゆたかのように明るく笑います。かがぶーの鼻を押すことが至福の喜びです。

小早川ゆたか

かがぶーを慕っており、かがぶーも純粋なゆたかに癒やされることがあります。

田村ひより

自称・孤高の同人アーティスト。この作品では同人誌「ボクはいつだってわんだふる」を連載しています。

普段はこなたやみゆきと同じように描かれていますが、時々、目が小さい白目に浮いたゴマのようになっており、あまり可愛くありません。かがぶーに影響を受け、自身の同人作品の主人公である「ワンビリー君」のデザインを変え、名前もワンビブーに変更します。本人曰く「カワイイデザイン」ですが、傍目には非常に不気味な容姿であり、イベントで本を手にした客を引かせています。

パトリシア・マーティン

こなたのバイト先の友人。かがぶーと初対面の際、上下に振り回し、かがぶーは酔ってバイト開始前に休憩してしまいます。つかさ、ゆたかと同じように可愛らしく描かれています。登場話では舞台がコスプレ喫茶だったため、終始『涼宮ハルヒの憂鬱』の朝比奈みくるのコスプレをしています。

八坂こう

ひよりの先輩で、おそらく原作と同じアニメーション研究部の部長。ひよりの描いた不気味な姿の「ワンビブー」を絶賛するなど、独特のセンスを持っています。

チェリー

最初はかがぶーをからかっていましたが、だんだん仲良くなり、最終的には一緒に寝る仲になりました。

桜庭ひかる

かがみのクラス担任。眠いという理由だけで授業を自習にします。唯一、顔の描かれ方が原作と同じです。

天原ふゆき

保健室の養護教諭。かがぶー曰く、抱かれた感触はひかる、ゆたかは「ぺたコ」に対し「ふに」。ひかるとかがぶーを引っ張り合い、かがぶーに怪我をさせてしまい、治療します。

成実ゆい

口癖「お姉さんびっくりだ」はこの作品でも健在。玩具の銃を相手に突きつけたり、寂しくなると自分にも突きつけたりするため、こなたに「玩具でもびびる」と言われています。

なお、かがぶー以外のキャラクターは、基本的につかさやゆたかのように可愛らしく描かれている場合と、『にょろーんちゅるやさん』のキョンやハルヒのように目鼻が線で描かれている場合があります。単行本のおまけの同人誌版の再録ページにて、かがぶーとちゅるやさんが共演しています。また、『ちゅるやさん』の同人誌でも共演がありますが、単行本には未収録です。

書誌情報

同人誌

ぶーぶー☆かがぶー（2007年 8月17日発行、コミックマーケット72で頒布開始）
一部を除き、下記の単行本にも再録されています。

単行本

ぶーぶーかがぶー（カドカワコミックス）
通常版（2010年3月26日初版発行、ISBN 978-4-04-854440-5）
ぶーっと限定版（2010年3月18日初版発行、ISBN 978-4-04-900794-7）
限定版仕様のコミックス、ミニフィギュア、特別小冊子のセットです。

ぶーぶーかがぶー