ほっとイブニング

『ほっとイブニング』の概要

『ほっとイブニング』は、2001年4月2日から2018年3月30日まで、東海3県に向けて放送されたNHKの夕方ローカルニュース番組です。愛知県、岐阜県、三重県の各地方に特化した報道を行い、特に地域の話題に力を入れた内容が特徴でした。

放送時間と構成

この番組は、平日18時10分から18時58分55秒までの時間帯で放送されましたが、祝日には休止し、土日は短縮版の「NHK東海3県のニュース」が放送されることがありました。週末のニュースは全国の気象情報も含まれ、特に祝日には全国の天気予報がアナウンサーにより伝えられるなど、情報の幅も広がりました。

番組の前半部分では、愛知、岐阜、三重の3県に向けた放送が行われ、地域密着型の特集や生中継が行われました。それに対して後半は各県に特化した内容となることが多く、特に岐阜県版と三重県版では県名の付加がされるなど、地域の特色を意識した構成が際立っていました。

番組の歴史

『ほっとイブニング』は前番組「こんばんは6時です」に代わる形で開始されました。放送開始以前は中京広域圏でのローカルニュースが行われていましたが、2002年の改編を経て県域放送が復活しました。2005年にはキャスター制度が見直され、キャスターがそれぞれの時間に分かれて出演する形に変更されましたが、2006年には17時台の放送が終了し、以降は18時以降の番組として放送されました。

番組は、整然とした内容とともに、地域で起きた重大事件については速やかに情報を伝える体制を整えていたため、地域住民からの信頼も高いものでした。

タイトルロゴの変遷

番組には5代のタイトルロゴが存在し、それぞれ異なるデザインで視聴者に親しまれてきました。また、岐阜放送局や津放送局制作の番組も、名古屋局制作のロゴを参考にした独自のロゴを展開しており、各局の個性を際立たせていました。

出演者とその役割

出演者は、各放送局ごとにメインキャスターを配置し、男性は正職員アナウンサーが担当する一方、女性は契約キャスターが務める形が取られました。名古屋放送局では池田達郎と福永美春、岐阜放送局では望月豊と飯沼祐月、三重放送局では中村信博や浅井理がメンバーに加わりました。

スポーツと気象情報

名古屋放送局制作分の『ほっとイブニング』では毎週金曜にスポーツコーナーがあり、地域のJリーグチームや全国ニュースを取り上げていました。また、気象情報コーナーも設けられ、スムーズに天気予報が提供される形式になっていました。気象キャスターは、地域の天気を的確に伝えるよう努め、視聴者に安心感をもたらしていました。

番組の終了と続編

2018年に、後番組『まるっと!』が開始され、17年の歴史を持つ『ほっとイブニング』は幕を閉じました。多くの地域住民に愛された番組は、同番組の形式やキャスターの起用からも、その重要性を伺わせました。番組終了後も多くのキャスターやアナウンサーは新たな番組で活躍し続けており、NHKの地域ニュースとしての役割を果たし続けています。

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