ほんまもん

連続テレビ小説『ほんまもん』

概要

『ほんまもん』は、2001年10月1日から2002年3月30日まで放送されたNHKの連続テレビ小説の第65作目です。タイトルの「ほんまもん」は関西弁で「本物」を意味し、主人公の山中木葉が料理人の道を目指して奮闘する様子を描いています。舞台は和歌山県熊野で、1988年の『純ちゃんの応援歌』以来、和歌山を中心に据えた物語が展開されるのは久しぶりのことでした。ヒロインオーディションでは、当時の歴代最多となる2541人が参加し、その中から主人公が選ばれました。新たに開設されたNHK[[大阪放送局]]のスタジオで制作が行われ、池脇千鶴はそのスタジオの完成記念テープカットにも参加しました。次作『さくら』以降、連続テレビ小説はハイビジョン撮影へと移行するため、本作は最後の非ハイビジョン作品となりました。視覚障害者向けの解説放送を務めた関根信昭にとってもこの作品が最後の担当作となりました。

初回の視聴率は23.1％、平均視聴率は22.6％、最高視聴率は25.1％となっており、多くの視聴者に支持されました。

物語

主人公の山中木葉は、高校時代に祖母のフジが病床に伏し、父の料理を食べる姿を見て心に深く残る体験をします。父が作った鮎のほぐし身と茶粥を食べるフジの姿に、食が人を幸せにする力を理解した木葉は、料理人になる決意を固めます。高校を卒業後、大阪に移ると、厳しい修行の日々が彼女を待っていました。無数の挑戦や挫折、困難が木葉を試されますが、彼女はそれらを乗り越えながら少しずつ成長していきます。

そんな中、木葉は精進料理に出会います。そして、そこで「本物の料理の心」を学び、彼女の料理人としての道を深めていく決意をします。彼女の成長故事は多くの視聴者に共感を呼び、励ましとなりました。

キャスト

• - 山中木葉（演：池脇千鶴）: 和食・精進料理の料理人見習い。
• - 山中千里（演：風吹ジュン）: 木葉の母。
• - 山中一路（演：根津甚八）: 木葉の父。和食料理人。
• - 山中フジ（演：小林千登勢）: 木葉の祖母で、病に倒れ幸せの中で亡くなる。
• - 桜井泉恵尼（演：野際陽子）: 精進料理の師。
• - 松岡武司（演：海東健）: 木葉の夫。

他にも多くのキャラクターが登場し、物語を豊かに彩ります。

スタッフ

• - 作: 西荻弓絵
• - 音楽: 千住明
• - 語り: 野際陽子
• - 制作: NHK[[大阪放送局]]

放送中の2001年12月と2002年に、総集編も放送され、多くのファンがその後を振り返りました。『ほんまもん』の物語は、料理に対する思いや家族の絆、人生の試練を描いた感動的なものであり、視聴者の心に深く印象を残しました。

もう一度検索