ぼくらのレシピ図鑑シリーズ

ぼくらのレシピ図鑑シリーズ

『ぼくらのレシピ図鑑シリーズ』は、日本の地域発映画として、映画24区が2018年から制作している青春映画のプロジェクトです。このシリーズは「食」「高校生」「地域」という三つのキーワードをもとに、全国の自治体と連携しながら進行しています。一般的な商業映画とは異なり、地域の人々が企画段階から関わることで、地元の食材や風景が作品に自然に息づくのが特徴的です。

映画の内容

1. 36.8℃ サンジュウロクドハチブ

シリーズの第1弾となる『36.8℃ サンジュウロクドハチブ』は、兵庫県加古川市を舞台に、女子高校生たちの日常と成長を描いています。地元の食文化を背景にすることで、彼女たちの感情や葛藤がより際立ちます。

主役の前田若菜を演じる堀田真由は、控えめであまり積極的になれない性格の女子高生として描かれています。彼女はSNSで知り合ったOLみずほに悩みを相談しながら、自身の心の内面を掘り下げていきます。この作品は2017年に始まった田辺・弁慶映画祭でのプレミア上映を経て、2018年に本格公開され、多くの観客に感動を与えました。

2. 夏、至るころ

次に続く第2弾『夏、至るころ』は、2020年に公開され、原案と監督を池田エライザが務めています。主演には若手俳優の倉悠貴が起用され、青春の甘酸っぱさや葛藤を描いた物語が展開されます。公開前には、国際映画祭への出品もなされ、国内外で注目を集めることとなりました。

この作品では、大沼翔という主人公が登場し、彼の日常に潜む葛藤や恋愛模様が描かれています。映画には若手からベテランまで様々なキャストが揃っており、その演技が物語をさらに引き立てています。

3. メンドウな人々

シリーズ第3作となる『メンドウな人々』は、2023年に公開された新作です。山梨県富士吉田市を舞台に、モヤモヤとした気持ちを抱える男子高校生と、彼を支えるおせっかいな食堂店主、そして高校のうどん部の青春を描いています。この作品では、地元の高校のうどん部がモデルとして登場し、地域の食文化も伝えられています。特に、郷土料理である吉田のうどんを通じて、地域の魅力が再発見される内容です。

まとめ

『ぼくらのレシピ図鑑シリーズ』は、地域と人々の物語を食を通じて描いています。各映画は単なるエンターテイメントに留まらず、観客に地域の文化や絆を感じさせる力を持っています。観る者に青春の輝きと共に、地元の味わいや人々の温かさを伝えてくれる作品です。展示される独自のキャラクターやストーリーは、多くの人々の心に残ることでしょう。

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