まいっちんぐマンガ道

まいっちんぐマンガ道

『まいっちんぐマンガ道』は、えびはら武司氏によって描かれた漫画作品で、藤子不二雄のアシスタントとしてのエピソードを四コマ形式で表現しています。この作品は、1973年から1975年にかけての藤子スタジオでの日々をもとにしており、著者の記憶に基づいているため、一定の創作性も持ち合わせています。

背景

竹書房の雑誌『本当にあった愉快な話』で2013年の7月号から連載がスタートしました。その後、単行本の初巻が出版される際には、改題され『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道』として2015年6月30日にリリースされました。続いて、2017年には『名作秘話編』、2018年には『ドラえもん達との思い出編』といった続巻が刊行されています。

2020年には、俳優の亀吉とIKKANが立ち上げた劇団「カメジルシ」によって舞台化され、その成功を受けて2021年には第2作目も公演されることとなりました。

あらすじ

物語は、幼少期から藤子不二雄への憧れを抱いていた少年、えびはら武司が主人公です。彼は藤子スタジオに所属することを心に決めており、ついに自ら電話をかけた際、不愛想な返事をした人物が後の藤子・F・不二雄であることを知ります。その後、自らの漫画を手に、弟子入りを願い出るものの、高校卒業後に来るようにと言われてしまいます。その後、待ちきれずに専門学校に通うことになりますが、急遽藤子スタジオからの連絡が入るという運命的な展開が待ち受けています。

安孫子素雄（藤子不二雄Ⓐ）の助言により、専門学校に通いつつアシスタント業務をすることになるえびはらは、藤子作品の制作現場で数々の名作が生まれる瞬間を目の当たりにします。

登場人物

• - えびはら武司: 本作の筆者であり主人公。1954年生まれ、藤子スタジオでアシスタントとして働く。
• - 藤本弘: 藤子不二雄として知られる多くの名作を生み出した漫画家。えびはらの師匠として重要な存在。
• - 安孫子素雄: 藤子スタジオのアシスタントとしてえびはらに指導を行う。
• - 志村みどり: 元アシスタントであり、作品中の美少女キャラクターのモデルとも言われる。
• - K倉陽二: スタジオのチーフアシスタントで、カリスマ的な存在。
• - 赤塚不二夫: 人気作品を次々に生み出した漫画家。藤子スタジオに訪れる。
• - M原由紀子: えびはらの恋愛対象でもある女性で、作品に影響を与える。
• - 羽中ルイ: アシスタントながらも後に独立し、ペンネームで活動を始める。
• - しのだひでお: スタジオのチーフアシスタントであり、信頼厚い助っ人。
• - 田中道明: えびはらの後輩としてアシスタントとなる。

この作品は、漫画家たちのクリエイティブな環境や、彼らの日常と懐かしい思い出を描き出しており、読者に深い感動を与えると同時に、漫画制作の裏側に触れることができる貴重な記録となっています。

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