またいつか夏に。

概要

『またいつか夏に。』は、2012年に制作された日本の短編映画で、土屋哲彦が監督・脚本を務めました。この作品は、第4回沖縄国際映画祭の「地域発信型映画」部門に出品された作品です。映画の舞台は茨城県筑西市の下館地区で、「帰りたくなる町」をテーマに、夏の祭りを背景にした少年と青年の心の交流を描いています。

この映画は、沖縄国際映画祭の地域発信型プロジェクトの一環として制作されました。筑西市は、このプロジェクトに立候補し、最終的に舞台として選ばれました。撮影は2012年1月末から2月初旬にかけて5日間行われ、市内各地でロケーション撮影が行われました。映画のタイトルは、物語の中で登場するセリフから引用されています。

初上映は、2012年3月に沖縄国際映画祭で行われました。その後、同年6月には筑西市内で凱旋上映が行われたほか、7月には下館祇園祭の期間中に、映画に登場する神輿が街を練り歩く中で上映されました。また、富山県氷見市で開催された第1回氷見絆国際映画祭では、最優秀作品賞・邦画部門にノミネートされました。

あらすじ

物語は、家庭の事情で親戚の家に預けられることになった小学生のヒロキが、一人で筑西市にやってくる場面から始まります。心を閉ざし、学校をサボって川原で一人過ごすヒロキに、青年・渡辺が声をかけます。渡辺は、自分のアルバイト先の常連客である小学校教諭が、クラスの生徒であるヒロキの不登校を心配していることを知り、ヒロキを学校に行かせようとします。当初は、担任の気を引くための行動でしたが、渡辺とヒロキの間には、いつしか世代を超えた友情が芽生えていきます。

ある冬の日、渡辺はヒロキに筑西市にある日本一大きな神輿の話と、夏に盛大な祭りがあることを語ります。渡辺との出会いをきっかけに、少しずつ周囲と打ち解け始めたヒロキでしたが、大人の事情で再び転校することになります。「夏まではいたかったな」と呟くヒロキに、渡辺はある約束をします。その約束を果たすために奔走する渡辺。そして、ヒロキの旅立つ日がやってきます。

キャスト

渡辺治：村上健志（フルーツポンチ）
梅田ヒロキ：小松悠太
宮本早紀（ヒロキの担任）：鈴木ちなみ
二葉カフェの店長：黒沢かずこ（森三中）
市役所の職員：亘健太郎（フルーツポンチ）
谷内正則：川口真五
宮本早紀の女友達：松田百香
筑西きむち屋の従業員：山中崇敬（オスペンギン）、でれすけ（オスペンギン）
土建屋の親方（早紀の父）：柴山和己

スタッフ

監督・脚本：土屋哲彦
後援：筑西市
協力団体：ちくせい絆サポーターズ
媒体編集・監修：筑西市活性化プロジェクトちっくタッグ
音楽：鷲見音右衛門文広
撮影監督：辻健司
gaffer：宮下昇
録音：益子宏明
編集：森脇由二
助監督：林雅貴、國領正行
制作担当：田辺正樹
ラボ：東京現像所
企画協力：藤崎慎一
制作プロデューサー：林敏博、加茂忠夫
プロデューサー：小西啓介、坂本直彦
制作協力：ビーダッシュ、オフィスクライン、日本出版販売、ブレア
制作：よしもとクリエイティブ・エージェンシー、ファントム・フィルム
製作：「またいつか夏に。」製作委員会

主なロケ地

勤行川
下館駅
筑西市立下館小学校
母子島遊水地
下館羽黒神社

主な映画祭上映履歴

第1回氷見絆国際映画祭
第2回六本木ローカル映画祭
第4回沖縄国際映画祭
第28回あきる野映画祭

関連情報

沖縄国際映画祭
筑西市
* 下館祇園祭

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