まちの駅

まちの駅とは

「まちの駅」は、地域住民や来訪者が気軽に立ち寄れる休憩所であり、地域の情報を発信する公共的な空間です。地域内の交流や地域間の連携を促進する役割も担っています。

概要

まちの駅は、公共・民間の区別なく、誰もが利用できる施設として、トイレや休憩場所を提供します。多くの場合、小売店舗がその役割を担っており、観光パンフレットなどを備え、従業員が観光案内を行うこともあります。

まちの駅として認定されるには、全国まちの駅連絡協議会の設置要項に基づき申請し、審査を受ける必要があります。認定されると、「まちの駅」の名称とシンボルマークを使用できます。名称は、地域の特性や運営目的に応じて自由に名付けることができます。例えば、「菓子の駅」のように、特定のテーマを打ち出すことも可能です。

機能

まちの駅には、以下の4つの主要な機能があります。

休憩機能: 誰でもトイレを利用でき、無料で休憩できる場所を提供します。
案内機能: 地域の情報について、丁寧に案内する機能を提供します。
交流機能: 地域住民と来訪者が出会い、交流する機会をサポートします。
連携機能: まちの駅同士が連携し、地域全体の活性化を目指します。

道の駅との違い

道の駅とまちの駅は、どちらも休憩場所や観光情報を提供するという点で共通していますが、以下の点で異なります。

設置主体: 道の駅は市町村などの公的機関しか設置できませんが、まちの駅は行政・民間を問わず設置できます。
設置場所: 道の駅は幹線道路沿いに設置されることが多いですが、まちの駅は場所に制限がありません。
費用: 道の駅は設置・運営に多額の費用がかかるのに対し、まちの駅は既存の施設を活用するため、費用を抑えられます。

歴史

1998年3月：長野県・山梨県・静岡県の10市町村で連携センター実験開始
1998年10月：連携センターの名称を公募
1999年1月：「まちの駅」という名称が確定
1999年5月：まちの駅のシンボルマークが確定
2000年8月：まちの駅連絡協議会が正式に発足
2001年11月：民間版まちの駅ネットワークを強化

まちの駅の数

2019年3月31日時点で、全国に1611のまちの駅が存在します。最も多いのは栃木県で、特に鹿沼市には101箇所ものまちの駅があります。

テーマ別まちの駅

まちの駅の中には、特定のテーマに特化したものもあります。

健康の駅
楽校の駅
昆虫の駅
赤ちゃんの駅

外部リンク

まちの駅（全国まちの駅連絡協議会）

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