『まにぃロード』
『まにぃロード』は、栗橋伸祐によって描かれた
漫画作品であり、
2001年4月から
2003年4月まで「
月刊コミック電撃大王」に連載されていました。全3巻から成るこの作品は、秋葉原を舞台に、さまざまなオタク趣味や文化が盛り込まれています。
ストーリー概要
物語の中心となるのは、武藤武蔵という青年です。彼はある日、秋葉原の路上で行き倒れているところを、小さな電器店に住む三姉妹に救われます。しかし、救ってくれた姉妹が経営する店は、借金のために立ち退きの危機に直面していました。武蔵は、亡き姉妹の父が著名な軍艦模型の造形師であったことを知り、恩返しとして模型オタク仲間を集めて、遺品の模型を売却し、借金を返済することを決意します。
その後、長女のはるなからの頼みを受け、武蔵は電器店を「まにぃロード」というホビーショップに生まれ変わらせ、繁盛に向けて努力を重ねていきます。こうして、武蔵と三姉妹の奮闘の日々が始まるのです。
登場人物
作品には多彩なキャラクターが登場します。以下に主な登場人物を紹介します。
- - 武藤武蔵(むとう たけぞう): 主人公で、多様なオタク趣味に精通し、行動力と面倒見の良さが特徴です。家業から逃れており、独特な生活スタイルを持っています。
- - 衣島はるな(きぬしま はるな): 三姉妹の長女で、親しみやすく優しい性格を持つ社会人です。自らの意志で髪型を変え、店の宣伝に積極的に関わる姿勢が魅力的です。
- - 衣島青葉(きぬしま あおば): 次女で高校生。陸上部に所属するスポーツ少女ですが、オタクを嫌っていた時期もあります。物語が進むにつれ、理解を示すようになり、成長が描かれます。
- - 衣島いすず(きぬしま いすず): 三女で小学生。明るく元気な性格で、ゲームやコスプレが好きな少女です。
- - 望月京子(もちづき きょうこ): 青葉のクラスメイトで、隠れオタクのコスプレイヤーです。青葉との友情が描かれる重要なキャラクターです。
- - 三笠小次郎(みかさ こじろう): 大手アニメショップの社長で、武蔵のライバルにあたるキャラクターです。
- - 初瀬治三郎(はつせ じさぶろう): 現代の彫刻家で、青葉をモデルにしたことで新たな創作意欲を見出します。
多くのキャラクターが互いに影響し合い、成長していく様子が描かれる中で、たくさんのオタク文化や趣味が織り込まれています。
単行本情報
この作品は全3巻として単行本化され、初版は以下の日付で発行されています。
- - 2002年2月15日: ISBN 4-8402-2047-6
- - 2002年10月15日: ISBN 4-8402-2210-X
- - 2003年5月15日: ISBN 4-8402-2368-8
また、武蔵を主人公とした続編『
ぷりてぃまにぃず』も制作され、キャラクターたちの生活をさらに深く知ることができます。
『まにぃロード』は、オタク文化や人生の喜び、奮闘を描いた作品として、多くの読者に愛されています。