まほろば連邦

まほろば連邦とは

まほろば連邦（まほろばれんぽう）は、自治体名に「大和」（やまと）を冠する日本全国の12の市町村が合同で創設したミニ独立国です。この連邦は、地域間の文化交流や連携を目的として1988年に設立されたもので、自治体同士のつながりが形成されました。

設立の経緯

1988年10月、宮城県大和町において「大和全国連絡協議会」が結成され、その活動の一環として1989年5月13日に、第一回のまほろばサミットが開催されました。このサミットの結果、正式にまほろば連邦が発足しました。期間中、連邦に参加する自治体が共同で様々な行事や交流事業を通じて、地域文化を発信しあいました。

サミットの開催

まほろば連邦は計16回のサミットを開催しました。これらのサミットは参加自治体が持ち回りで行い、それぞれの地域の特色を活かす機会となりました。以下はサミットが行われた年と場所の一覧です：

• - 1989年5月 - 大和市（神奈川県）
• - 1990年7月 - 大和村（鹿児島県）
• - 1991年6月 - 大和村（茨城県）
• - 1992年10月 - 大和町（福岡県）
• - 1993年11月 - 大和町（山口県）
• - 1994年10月 - 大和町（新潟県）
• - 1995年10月 - 大和町（広島県）
• - 1996年11月 - 大和町（佐賀県）
• - 1997年11月 - 大和村（島根県）
• - 1998年10月 - 大和町（岐阜県）
• - 1999年5月 - 大和村（山梨県）
• - 2000年10月 - 大和町（宮城県）
• - 2001年8月 - 大和市（神奈川県）
• - 2002年7月 - 大和村（鹿児島県）
• - 2003年10月 - 大和村（茨城県）
• - 2004年4月 - 大和町（福岡県）

しかし、平成の大合併により、多くの参加自治体が解体されることになり、2004年4月18日に開催された第16回まほろばサミットをもって連邦は解散しました。

解散後の活動

まほろば連邦は解散しても、参加自治体の間での交流は続けられています。特に、大和市（神奈川県）では、旧大和町（現佐賀市）の特産品を販売する「佐賀大和特産フェア」が毎年開催されており、地域の特産を広める機会となっています。さらに、鹿児島県の大和村の特産品であるタンカンを使用した「タンカンまつり」も同様に行われています。これらのイベントは、地域の連携を強化し、互いの文化を尊重する重要な場として機能しています。

また、2011年の東日本大震災の際には、大和市が大和町（宮城県）へ支援物資を提供するなど、災害時にも連携して支える姿勢が見られました。これらの活動は、まほろば連邦の精神を受け継いでおり、今もなお地域間のつながりを大切にしています。

結論

まほろば連邦は、地域振興や文化促進を目的に設立され、多くの交流事業を展開しました。その活動は解散後も続き、地域間の連携を深める場として残っています。地域の特産品や文化を互いに理解し、支え合うことで、まほろば連邦の理念は今なお生き続けています。

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