まりひめ

まりひめ：和歌山県発の新たなイチゴの魅力

まりひめは、日本の和歌山県によって開発されたイチゴの品種で、2023年時点では和歌山県以外での栽培は見られません。この品種は市場での評価が高く、栽培面積も年々増加しつつあり、2022年には約20ヘクタールの作付け面積に達しました。

特徴

まりひめは、果実のサイズが大きく、形は円錐形をしています。果実の色合いは光沢のある鮮やかな赤で、果肉も赤みを帯びています。特筆すべきは、その味わいで、強い甘さと程よい酸味が絶妙に調和しています。この独特の味わいこそが、まりひめを特別な存在にしています。

品種の系統

まりひめは、いちごの人気品種である章姫とさちのかの交配から生まれた品種です。2010年3月には品種登録を果たし、その後、和歌山県の特産品としての地位を確立しました。

名称の由来

この品種名の「まりひめ」は、和歌山県の伝統的な民芸品である紀州てまりに由来しています。可愛らしさを象徴するこの名前には、まりひめも愛される品種となることを願う気持ちが込められています。

毬姫様（まりひめプレミアム）

まりひめには特別なランク「毬姫様」が存在します。これは和歌山県いちご生産組合連合会が2016年に定めた基準によって、まりひめのブランド力をさらに高めることを目的としています。この基準は、以下の条件を満たすイチゴのみを「毬姫様」として認定するものです。

• - 1個の重量が35グラム以上であること
• - 糖度が9度以上であること
• - 完熟果実であること

これらの基準を満たすため、まりひめの出荷は12月から2月までの限定期間となります。実際、まりひめ全体の生産量から見ても、「毬姫様」として認定されるイチゴはごくわずかで、2018年には1313ケースの出荷が行われ、前年の実績の倍増を記録しました。

まとめ

和歌山県が誇るまりひめイチゴは、その美しい外観と絶品の味わいで、食卓を彩る存在です。“毬姫様”としての認定基準も設けられており、特別な一品として選ばれることがわかります。今後のまりひめの成長と、より多くの人々に愛される機会を楽しみにしています。

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