まんがオールスター おもしろオリンピック

『まんがオールスターおもしろオリンピック』（原題：Laff-A-Lympics）は、1977年9月10日から1978年10月28日までアメリカ合衆国のABCで放送された、ハンナ・バーベラ・プロダクション制作のテレビアニメです。日本では1979年にテレビ東京系列で放送されました。

このアニメは、ハンナ・バーベラ作品の人気キャラクターたちが集結し、白熱したオリンピック競技を繰り広げるという、ユニークな設定が魅力です。 登場キャラクターたちは「ストロングチーム」「クマゴローチーム」「ロクデナシチーム」の3チームに分かれ、様々な競技に挑みます。各競技は2種目ずつ、計4種目で競われ、順位に応じてポイントが加算され、最終的に最も多くのポイントを獲得したチームが優勝となります。1位は40点、2位は15点、3位は10点が与えられます。

各チームの個性は鮮やかです。ストロングチームは、『弱虫クルッパー』のクルッパー、『珍犬探偵ダイナマット』のダイナマットやブルーファルコン、『ムクムクおやじとゴーゴー娘』のムクムクおやじや3人娘など、パワーと行動力で他のチームを圧倒する存在です。チームカラーは青です。

対するクマゴローチームは、『クマゴロー』のクマゴローとブーブー、『珍犬ハックル』のハックルといった、動物キャラクターで構成されたチームです。クマゴローのガールフレンドであるシンディもチームに加わり、チームカラーは赤です。

そして、3つ目のチームが、いつも不正を企てるロクデナシチームです。彼らの登場時にはブーイングが沸き起こるほど、嫌われ者です。チームメンバーは、『チキチキマシン猛レース』のキャラクターをベースにしたボロンゴやブラック魔王をモチーフにしたドレッドバロン、そしてダルトン三兄弟など、ずる賢いキャラクターで構成されています。チームカラーは緑です。

このアニメの見どころの一つは、ロクデナシチームによる不正行為と、その失敗です。彼らは様々な策略を巡らせますが、自滅したり、写真判定やビデオ判定によって不正が露呈し、減点や失格となることが多々あります。彼らの悪巧みが、コミカルに描かれ、視聴者に笑いを届けてくれます。

登場キャラクターは、それぞれの作品から集められた個性豊かな面々です。彼らは、それぞれの持ち味を生かしながら、オリンピック競技に挑みます。中には、原作とは異なる役割や設定で登場するキャラクターもいます。例えば、『チュースケとチュータ』のドラは、原作ではチュースケとチュータの宿敵でしたが、本作ではチームメイトとして協力しています。

競技の内容も様々で、実にユニークです。通常のオリンピック競技とは異なり、アニメならではの奇想天外な競技が展開され、視聴者を飽きさせません。それぞれの競技で、キャラクターたちの個性や能力が存分に見られるようになっています。

さらに、レオやオオカミ、フレッドとバーニー、ジャバくんといった、他のハンナ・バーベラ作品からのキャラクターたちもレポーターや解説者として登場し、作品世界に華を添えています。

アメリカと日本の放送時間の長さが異なるため、エピソードの構成も異なっています。アメリカでは120分もしくは90分番組だったのに対し、日本では30分番組として放送されました。

『まんがオールスターおもしろオリンピック』は、ハンナ・バーベラ作品の魅力が凝縮された、楽しく、笑えるアニメーションです。個性豊かなキャラクター、コミカルな展開、そして予想外の結末は、子供から大人まで楽しめる、忘れられない作品となっています。

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