みごろ!たべごろ!笑いごろ!

『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』の概要

『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』は、1976年10月11日から1978年3月27日までNET系列で放送されたバラエティ番組です。この番組は、当時人気のアイドルグループキャンディーズを中心に、伊東四朗や小松政夫などのキャストが活躍するコントをメインとした内容で、視聴者に笑いを提供しました。放送時間は毎週月曜日の20:00から20:54までの54分間で、制作は渡辺プロダクションが担当しました。

番組の特徴

番組の目玉は、キャンディーズを起用したコントに加え、非コントの音楽コーナーも充実していたことです。特に印象的なのは、漫画家石森章太郎がデザインしたキャラクター「デンセンマン」です。このキャラクターは、デンセン音頭を踊って人気を博し、番組内での頻繁な登場が視聴者にインパクトを与えました。高い視聴率を確保しながらも、一部では「低俗なテレビ」としてPTAから批判を受けたこともありました。1978年、キャンディーズの解散に伴い、番組は新しい形に生まれ変わり、後継番組として『みごろ!ゴロゴロ!大放送!!』がスタートしました。

後継番組の展開

『みごろ!ゴロゴロ!大放送!!』は1978年4月から1979年3月まで放送され、キャンディーズに代わりミュージカル女優の木の実ナナが出演しました。放送内容はリニューアルされ、武田鉄矢と西田敏行が中心となったコントやパロディが多く盛り込まれました。特に、オープニングからクロージングまでの流れをパロディ化した手法が特徴的で、他の番組を意識した巧妙な構成が注目を集めました。しかし、1979年3月には番組も終息を迎えました。

主要出演者

この番組には多彩なキャストが登場しました。加山雄三、伊東四朗、小松政夫らが主なレギュラーとして活躍し、キャンディーズや木の実ナナも重要な役割を果たしました。また、様々なコントに登場するキャラクターたちも多く、デンセンマンやしらけ鳥などが印象に残っています。

主なコーナーと人気要素

番組内では「悪ガキ一家の鬼かあちゃん」や「しらけ鳥音頭」など、多くの人気コーナーがありました。特に、伊東四朗と小松政夫のやり取りがユーモアを生み出し、視聴者に愛されました。また、ミニコントとして行われた「キャンディーズ解散」に関するネタも、当時大きな話題を呼び、流行語にもなりました。

文化的影響

『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』は、バラエティ番組のスタイルや演出手法に多大な影響を与えました。この番組の制作メンバーには、後に有名なタレントや作家となる人々も多くいますし、現在のバラエティ番組の基盤を築いたとも言える存在です。また、放送された内容は、DVDボックスとして再販売されるなど、当時の名作として再評価されています。さらに、2005年にはこの番組をテーマにしたパチンコ機も登場し、ファンの記憶に息づいています。

このように、長い歴史を持つ『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』は、単なるテレビ番組に留まらず、日本のバラエティ文化の一端を担った作品であり、多くの人々に愛されたコンテンツとなりました。

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