みどりの会議

みどりの会議

「みどりの会議」（みどりのかいぎ）は、日本の政治団体、環境政党です。俳優としても知られる中村敦夫が代表を務めました。略称は「みどり」。2002年1月16日、新党さきがけから改称する形で発足しました。

理念と主張

みどりの会議は、一方的な開発や経済成長を問い直し、「持続可能な社会」の実現を主要な目標に掲げ、「足るを知れ」という言葉に象徴される節度ある社会運営を訴えました。環境保護や平和運動に関わってきた人々が多く集まったことから、一部には革新政党と見られる向きもありましたが、党自身は従来の左右の対立軸には収まらない独自の立場を主張しました。

前身さきがけとの関係

前身である新党さきがけに比べ、その保守色は大幅に後退しました。さきがけ時代の党員の多くが民主党などへ移ったこともあり、かつてのさきがけ支持層の多くはみどりの会議から離れたと推測されます。さきがけは一般的に1998年の参院選敗北や2001年の武村正義ら民主党入党時点で事実上解散と見なされることが多く、その直接の後継政党であることはあまり知られていませんでした。

活動と終焉

みどりの会議は、独自の候補擁立より、選挙区で主に民主党候補、場合によっては社民党候補を支援する形で選挙に関わりました。2003年の統一地方選挙では、推薦候補から62名が当選しています。

党の命運をかけた2004年の参議院議員選挙比例区には中村代表含む10名を擁立。90万票余りを獲得するも議席には届かず、当選者を一人も出せませんでした。この結果、党は国会に議席がなくなり、落選した中村代表も政界引退を表明しました。

国会議員不在を受け、同党は2004年7月22日の党大会で政治団体としての解散を決定。新たな模索の場として「みどりのテーブル」の設置を決め、同年10月31日に解散を届け出ました。党の解散後、2005年2月13日には政治団体「みどりのテーブル」の設立総会が開催されています。

主な役職者

代表委員：中村敦夫
副代表委員：安田節子
運営委員：小倉昌子
運営委員：羽仁カンタ
運営委員：藤原信
運営委員：山崎紫生

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