みのもんたの“さしのみ”

『みのもんたの“さしのみ”』

『みのもんたの“さしのみ”』は、日本テレビ系列で2006年4月から9月まで放送されていたトーク番組です。番組は毎週月曜日の23時25分から23時55分の間、みのもんたが司会を務めていました。通常のトーク形式とは一線を画し、酒を飲みながらのトークが特徴で、ゲストと1対1で向き合う形で行われていました。番組タイトルの「さしのみ」は、そんな一対一の酒席で本音を引き出すコンセプトから生まれました。

番組の進行では、みのもんたがゲストごとに選んだ飲食店でロケを行い、リラックスした雰囲気の中でゲストと親密な会話を楽しみました。お酒がテーマのため、みのは自らの好みの酒を楽しむことができる「おいしい仕事」と語っていたそうです。ただし、ゲストによっては飲み物が異なることもあり、安藤忠雄がゲストの際には日本茶を、長澤まさみが出演した回には未成年を考慮してカクテル風ジュースを用意するなどの配慮がされていました。

この番組のアイデア自体は、みのもんたが2006年の正月に病院に入院している際に思い付いたものです。彼は深夜番組の内容に物足りなさを感じたことから、「大人向けの番組がほしい」と考え、日テレタワーを見ながら新たな番組の抱負を語りました。みのは「40代から80代の方まで見て頂けるような、大人が楽しめる内容にしたい」と述べ、視聴者に本音を語らせるだけでなく、彼らが訴えたいことを語る場にしたいという意欲が感じられました。

この番組は2006年の9月25日に放送を終了しました。みのは「最初から25回で打ち切るつもりだった」と明言しましたが、その後の後継番組は嵐と小倉智昭が出演する『嵐の宿題くん』となりました。小倉も当時、「老骨にムチを打っている人に負けられない」と発言し、観る者に少なからず競争心を感じさせるような内容となっていました。

「さしのみ」のタイトル表記にも細心の注意が払われており、縦に配置されることで「みの」と読めるようにデザインされました。このように、番組のオープニングやCM前では、ゲスト名と共に「みの×○○」という形で表現される工夫が施されていたのも興味深いポイントです。

番組のスタッフ陣には、演出の千野克彦や、構成の園田恭子、大澤弘子などが名を連ね、技術的な支えを強化した人々が多数いました。また、初回のゲストは田中眞紀子で、その後も多彩なゲストが登場し、視聴者は様々な人生のストーリーを楽しむことができました。

この番組は、みのもんたの独特なスタイルを活かし、視聴者にとっても新しい視点で楽しむことができる貴重な時間を提供したことが評価されています。知名度の高いゲストとの対話を通じて、彼らの本音や考え方を引き出す姿勢が評価され、今もなお多くの人々に記憶されています。

もう一度検索