NHKの長寿
音楽番組『
みんなのうた』では、過去に放送された楽曲の中から、映像や音声のマスターテープが現存しない楽曲を対象とした「発掘プロジェクト」が実施されました。このプロジェクトは、視聴者からの情報提供を募り、失われた映像や音声を掘り起こすことを目的としていました。
発掘プロジェクトの背景
『
みんなのうた』では、1961年4月から1982年10月にかけて放送された約530曲について、NHKに映像・音声のマスターテープが現存していません。これは、当時の放送局ではビデオテープの上書き使用が一般的であり、番組が
アーカイブとして保存されていなかったためです。番組の保存体制が整ったのは1983年以降のことでした。
発掘プロジェクトの取り組み
NHKは2000年から『
NHKアーカイブス』の放送をきっかけに、ドラマやドキュメンタリー番組を中心にマスターテープの発掘を進めてきました。その一環として、『
みんなのうた』においても、2009年頃から番組公式サイトで「
みんなのうた 発掘プロジェクト 失われた500曲を探せ!!」と題し、視聴者からの情報提供を募集しました。提供された素材は
デジタルリマスター処理され、永久保存化が図られました。
発掘プロジェクトの成果
2012年3月までに、音声が約200曲、映像が約90曲発掘され、そのうち63曲が『
みんなのうた発掘スペシャル』として放送されました。その後も情報提供の呼びかけは継続され、2021年12月31日にプロジェクトが終了した時点では、音声が344曲、映像が175曲発掘されています。
プロジェクト終了後も、映像や音声が発掘された場合は「番組へのメッセージ」を通じて情報提供を呼びかけています。
楽曲一覧について
この一覧では、発掘プロジェクトによって映像・音声が共に発掘された楽曲や、映像のみが発掘された楽曲がリストアップされています。
映像・音声共に発掘された楽曲:楽曲名が記載されています。
映像が発掘された楽曲:楽曲名が記載されています。
関連情報
『
みんなのうた』に関する情報は、以下のサイトで確認できます。
NHK
みんなのうた公式サイト
みんなのうた発掘プロジェクト
NHK番組発掘プロジェクト通信
参照文献
NHK出版 発行: NHKテキスト『
みんなのうた』 - 奇数月発行
『
みんなのうた』は、長年にわたり多くの人々に親しまれてきた
音楽番組です。発掘プロジェクトを通じて、失われた映像や音声が再び日の目を見ることで、その魅力を再発見するきっかけとなることが期待されます。