みんなの体操

みんなの体操とは

『みんなの体操』は、1999年9月にNHK（日本放送協会）と当時の郵政省簡易保険局（現在のかんぽ生命保険）が共同で制定した、一般向けの体操です。老若男女、障害の有無に関わらず、誰もが無理なく行えるように工夫されています。NHKテレビで放送されており、国内だけでなくNHKワールドを通じて海外でも視聴できます。

概要

1999年10月9日には、NHKホールで発表記念式典が盛大に開催され、当時の小渕恵三内閣総理大臣、八代英太郵政大臣、海老沢勝二NHK会長をはじめ、約1000人が参加しました。翌日の10月10日からテレビ放送が開始され、現在に至るまで長きにわたり親しまれています。

毎年、原則として7月最終日曜日か8月第1日曜日に開催される「1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭」でも、『みんなの体操』は必ず実施されています。

特徴

『みんなの体操』は、年齢、性別、身体的な制約に関わらず、誰もが安全に体操を楽しめるように、様々な工夫が凝らされています。その名前は一般公募によって決定されました。

• - 立位と座位: 同じ音楽に合わせて、立って行う場合と椅子に座って行う場合の2種類の方法が用意されています。これにより、体力に自信のない方や、立って体操を行うのが難しい方でも無理なく参加できます。
• - 運動量の配慮: 高齢者への負担を軽減するため、従来のラジオ体操と比較して運動量が控えめに設定されています。また、『みんなの体操』の制定に合わせて、「ラジオ体操第1」と「ラジオ体操第2」にも座位バージョンが新たに作られました。
• - 体操の構成: 体操は以下の8つの科目で構成されています。

1. 手と腕の運動
2. 胸の運動
3. 上体ゆすり運動
4. 首の運動
5. 突き出し運動
6. 足・腰の運動
7. 腕と脚の運動
8. 深呼吸

楽曲

• - 作曲：佐橋俊彦
• - 指導：長野信一
• - 監修：青山敏彦
• - 演奏：フェイスミュージック・オーケストラ、またはピアノ伴奏者

テレビ番組

『テレビ体操』の時間帯の中で、月曜日から金曜日の午前9時55分から10時までの時間帯は、『みんなの体操』のみを放送する時間として、『みんなの体操』という番組名で放送されています。この放送は、国際放送である「NHKワールド・プレミアム」でも同時放送されており、日本国内向けには解説放送が付加されています。以前は、衛星第2テレビでも土日に放送されていました。

また、Eテレでは、『テレビ体操』の時間帯の中で、火曜日、土曜日、日曜日の午前6時25分から6時35分に『みんなの体操』が放送されています。

番組の出演者

『テレビ体操』に出演している指導者とアシスタントが、日替わりで出演します。各回の出演者は、指導者1名とアシスタント2～3名です。

『みんなの体操』では、基本的に収録された音源による伴奏が使用されます。

関連情報

• - ラジオ体操・テレビ体操
• - 1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭

外部リンク

• - ラジオ体操・みんなの体操（かんぽ生命保険）
• - みんなの体操 - NHK
• - みんなの体操 - NHK放送史
• - NHKテレビ・ラジオ体操　メイキングインタビュー（テレビコ） - ウェイバックマシン

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