めぐり逢えたら

映画『めぐり逢えたら』について

『めぐり逢えたら』（Sleepless in Seattle）は、1993年に公開されたアメリカのロマンティック・コメディ映画で、ノーラ・エフロンが監督を務めました。主演はトム・ハンクスとメグ・ライアンの二人で、彼らのケミストリーが作品の魅力を引き立てています。本作は、1957年の映画『めぐり逢い』からインスパイアを受けており、特に重要な場面やテーマ曲が引用されています。後に同じ制作チームで作られた『ユー・ガット・メール』も話題となりました。

あらすじ

物語は、シカゴに住む建築家サム（トム・ハンクス）がカンで妻を亡くしたところから始まります。心に深い悲しみを抱えているサムは、一人息子のジョナと共に新たな生活を求めてシアトルに引っ越します。サムが落ち込んでいるのを見かねたジョナは、父のために新しい奥さんを見つけるべく、ラジオ局の相談番組に電話をかけます。

一方、ボルチモアに住むアニー（メグ・ライアン）は婚約者ウォルターと共に冬のクリスマス・パーティに参加していました。そこで、アニーは母から両親の運命的な出会いについて語られますが、彼女はウォルターとの出会いを運命ではなく偶然だと考え、冷たく返答します。その後、アニーはシアトルのサムの話に心を動かされ、亡き妻への愛を語るサムのエピソードに感情移入します。

ラジオの影響は大きく、サムには2000通以上のラブレターが届き、仲間たちにも知られることとなります。息子のジョナは、この状況を見てアニーが新しい「ママ」となるべきだと確信し、サムが新しい恋人を見つけることに反発します。

アニーはサムに会いたい一心で彼の住所を探し、ラブレターを送りました。映画『めぐり逢い』にインスパイアを受けて、2月14日にエンパイアステートビルで会う約束をします。アニーは取材を口実にシアトルへの訪問を決意しますが、実際にサムには話しかけられないままでした。

サムもまた、アニーに対して不思議な印象を受けており、運命的な出会いの予感に胸をときめかせます。アニーはウォルターとの結婚準備に取り掛かりますが、心のどこかでサムを思い続けます。

約束の日、ジョナはアニーと会うために急いでニューヨークに向かいます。空港でサムもジョナの後を追います。運命の対面は、エンパイアステートビルの展望台で待ち受けています。ジョナがアニーと再会する中で、サムも運命的な出会いを果たします。

評価と受賞

本作は、批評家から多くの好意的な評価を受けており、Rotten Tomatoesでは71%の支持を得ています。特に、トム・ハンクスとメグ・ライアンの演技や、ストーリー展開が評価されました。日本版ではオリジナルテーマソングの他に、DREAMS COME TRUEによる『WINTER SONG』がオープニングに追加されています。

『めぐり逢えたら』は、運命的な出会いと愛をテーマにした作品であり、観る者に感動を与える永遠の名作として今も愛されています。

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