めざまし天気

めざまし天気：多様な情報を詰め込んだ早朝情報番組

『めざましテレビ』の姉妹番組として1994年8月2日にスタートした『めざまし天気』は、2002年12月27日までの約8年間、視聴者を楽しませました。放送時間は当初30分でしたが、その後40分、25分、60分、85分、そして最終的には55分と変遷を遂げました。この放送時間の変更は、『めざましテレビ』の放送時間拡大や、番組編成の都合によるものでした。特に、85分から55分に短縮された際には、ネット局が大幅に減少する事態も引き起こしています。

多彩な情報と魅力的な出演者

『めざまし天気』は、天気予報を主軸としながらも、ニュース、スポーツ、芸能情報、さらには占い、マジックといったバラエティに富んだ情報をコンパクトに凝縮した番組でした。新聞記事を基にした話題や視聴者からのリクエスト曲のオンエアなども行われ、幅広い視聴者の関心を惹きつけました。

番組開始当初は、関戸めぐみさん、西村成代さん、結城未来さんなど女性キャスターが日替わりでメインを務め、関東周辺の天気情報とニュースフラッシュを中心としたシンプルな構成でした。ニッポン放送の田代優美アナウンサーもレギュラー出演していた時期があります。1997年4月のフジテレビ社屋移転を機に、放送スタジオがコリドール（渡り廊下）ブースに移り、半年ほどその場所で放送されました。

同年10月からは放送時間拡大に伴い、V10スタジオからの放送となり、男女ペアでのキャスター体制へと変更。週の前半と後半で担当キャスターが変わるシステムが採用されました。この頃には、西野七海さん、濱田典子さん、野島卓さん、軽部真一さんなどがキャスターとして活躍していました。野島さんと軽部さんは『めざましテレビ』でもニュースと芸能キャスターを務めており、両番組を兼務していました。また、伊藤利尋さんは『めざましテレビ』ニュースキャスター、勝みなみさんは小島奈津子さんの休業時のメインキャスター代理を務めたこともありました。

印象的なレギュラーコーナーの数々

『めざまし天気』には様々なレギュラーコーナーが存在し、視聴者の注目を集めていました。

ニュース・天気： 約3分間のコンパクトなニュースと天気予報は、忙しい朝でも効率的に情報を把握できるよう工夫されていました。
新聞チェック： 主要新聞の見出しから気になる話題をピックアップし、解説するコーナー。
早起き占いカウントダウン： 5時54分からの放送で、その日の天気に合わせた運勢が伝えられ、『めざましテレビ』へのスムーズな接続にも貢献していました。
5分企画コーナー： キャスターそれぞれが担当する5分程度の企画コーナーは、番組の幅を広げる重要な役割を果たしていました。

中でも、牧原俊幸さんによるマジックコーナー「マッキーの朝からマジック」、野島卓さん担当の麻雀コーナー、めざまし天気出演者による草野球企画「めざ天野球部MIX」、宇田麻衣子さんの資格取得挑戦企画「がんばれ!まいこまいこ」、伊藤利尋さんの視聴率3％超えを目指す企画「3%に挑戦!」、森昭一郎さん扮する「Mr.モリック」による日本語の解説コーナー「Mr.モリック」、武田祐子さんと安藤幸代さんによるパロディ企画「晴れたらイイずゥ」、八馬淳也さんのブレイク寸前の人物紹介コーナー「next HERO」などは、視聴者の記憶に残る人気コーナーでした。

番組終了後と関連書籍

『めざまし天気』は2002年12月27日に終了しましたが、その後に『めざまし新聞』、『めざまし新聞for BIZ』、『めざビズ』、『めざにゅ〜』、『めざましテレビ アクア』といった後継番組が制作されました。番組制作には筏井正樹さん、三原治さん、千﨑淳さんといった構成作家が携わっており、彼らの創意工夫によって番組は彩られていました。また、『めざましセラピー』という関連書籍も出版されています。

『めざまし天気』は、短い放送時間の中で多くの情報を提供し、個性豊かな出演者と魅力的なコーナーによって、多くの視聴者に愛された番組でした。その8年間の歴史は、日本の早朝情報番組の歴史において重要な一ページを刻んでいます。

もう一度検索