もえちり!

漫画『もえちり!』について

『もえちり!』は、堂高しげるによる日本の漫画作品であり、月刊少年シリウスにて2005年7月号から2006年12月号まで全18話が連載されました。この作品は、高校生たちが集う特異な学園を舞台に、各都道府県から集められたヒロインが次期ヒミコを目指して繰り広げるストーリーです。物語は、古代から神のような存在として日本を影から支配してきた卑弥呼の亡き後、混乱の時代に突入する日本を舞台にしています。

ストーリーの概要

物語は、東京の講談社本社内で編集者のO氏と作者が話し合いをしている場面から始まります。この打ち合わせにおいて、O氏は「不思議な力」「奇抜な世界観」「女の子（萌え）」「世界のピンチ」といった条件を提示します。そこから展開されるのは、卑弥呼が亡くなり天変地異が起こった日本を背景とした物語です。

徳川翁という人物が、日本全国から47人のヒミコ候補を集め、「聖尻臼邪馬台学園」という特別な学校を設立します。この学園では、最も優秀な成績を収めた者が次期のヒミコとなり、その地に遷都されるというシステムが設定されています。

主要登場人物

この作品には多数のキャラクターが登場しますが、その中でも特に注目すべきは以下の3人です。

• - 東京 宮呼（とうきょう みやこ）

東京組のリーダーで、先代ヒミコの孫娘。次期ヒミコを目指す理由は、莫大な費用を伴う遷都を防ぐためです。

• - 大阪 みなみ（おおさか みなみ）

関西組のリーダーで、納豆撲滅を目指して次期ヒミコとなることを狙っています。東京とは互いに仲が悪いという設定です。

• - 愛知 博美（あいち ひろみ）

静岡と山梨の二人から後を託されて次期ヒミコを目指すドジっ娘キャラ。身長154cm、バスト78cm、ウエスト51cm、ヒップ80cmというスタイルを持ち、独自の愛くるしさを持っています。

発刊情報とエピソードの展開

作品の初巻は2006年2月23日に発行され、最終巻は同年12月22日にリリースされました。特に、静岡のキャラクターは初巻の紹介以外では登場せず、最終話で再登場する際もわずかなコマでの登場に留まりました。一方で、2巻の終わりでは新潟が数コマで登場し、静岡も富士山の地下で山梨と共にいる場面が描かれます。

『もえちり!』は、エンターテインメントを追求したユニークな要素が取り入れられた作品であり、地域ごとの特色が生かされたヒロインたちの個性が魅力的です。各キャラクターが交錯するドラマや、学園での成長を描いたこの漫画は、多くの読者に愛され続けることでしょう。

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