もえもえポンバシ系

もえもえポンバシ系：関西オタク文化を彩ったラジオ番組

2008年4月4日から2010年5月28日まで、ラジオ大阪で放送された『もえもえポンバシ系』。前身番組『妄想ポンバシ系』のリニューアル版としてスタートしたこの番組は、アニメ、ゲーム、そしてそれらを取り巻くオタク文化を、特に関西圏、とりわけ日本橋という地域に焦点を当てて発信し続けました。

パーソナリティには、自身もオタク文化に精通するお笑いコンビ天津の向清太朗氏が抜擢され、男性向けのアニメやゲームの話題、そしてパーソナリティ自身の個性豊かなフリートークが番組を彩りました。番組独自の挨拶である「ポンバンもえ！」は、リスナーの間に広く浸透しました。

番組開始当初は、基本的に生放送で行われていましたが、出演者の都合や公開録音など、都合により事前収録されることもありました。しかし、向氏の活動拠点が大阪から東京へ移った2009年7月31日放送分からは、金曜夜に翌週と翌々週分の収録を行う事前収録体制へと移行しました。この体制変更によって、スタジオを飛び出し、屋外での収録も実現可能となり、番組の幅はさらに広がっていきました。

番組は毎週金曜22時30分から23時30分までの1時間枠で放送され、様々なコーナーが展開されました。

主なコーナー

ラジオ日本橋メディアゴールド: 夕刊フジの格清政典記者（番組内では「師匠」の愛称）が出演し、同紙のオタク関連記事を紹介するコーナー。
一枚のっけまSHOW: リスナーから募集したお題に沿った回答を紹介する投稿コーナー。
カミングアウト女学院: 番組開始当初は日本橋で活動する腐女子へのインタビュー形式でしたが、後に向氏が面接官となり、ゲストを招いてのトーク形式へと進化しました。

終了したコーナー

今週の萌え: 向氏やリスナーが自身の身の回りで体験した「萌え」に関するエピソードを紹介するコーナー。
夜もバシバシ生アンケート: 2択の質問にリスナーが投票し、どちらが「萌える」かを決定するコーナー。
腐女子の部屋: 渋谷系ヴィジュアルユニット唯×実がリポーターとして、日本橋で活動する腐女子へのインタビューを行うコーナー。

番組には、堀川りょう氏が出演するラジオドラマ『堀川りょうの声優への道』なども内包されていました。オープニングテーマにはエレクトリック・ライト・オーケストラの「トワイライト」、エンディングテーマには橋本潮の「ロマンティックあげるよ」が使用されるなど、選曲にもこだわりが見られました。

番組は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの公開収録や、番組100回記念放送、向氏の30歳誕生日記念放送など、様々なイベントや企画を展開。また、番組公式Tシャツ「ポンT」の販売や、ラジオライフ誌への掲載など、リスナーとの積極的な交流も図っていました。

最終回となった2010年5月28日放送分では、番組の歴史を振り返る企画や、番組ADによるオリジナルソングの披露などが行われ、多くのリスナーに惜しまれつつ幕を閉じました。 番組は、その独特の雰囲気と、オタク文化への深い理解、そして向氏をはじめとした出演者たちの個性によって、多くのリスナーに愛される番組となりました。 今では伝説として語り継がれる数々のエピソードは、この番組がリスナーの心に深く刻まれた証と言えるでしょう。 桜稲垣早希さんが無名のころ出演していたことも特筆すべき点です。

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