もっともあぶない刑事 (テレビゲーム)

もっともあぶない刑事

『もっともあぶない刑事』は、1990年に東映動画からリリースされたファミリーコンピュータ用のアクションゲームです。本作は、1989年公開の映画『もっともあぶない刑事』を元にしており、プレイヤーは映画の主人公である鷹山刑事（タカ）か大下刑事（ユウジ）を選び、様々なステージをクリアしていく形式で構成されています。

ゲームの概要

プレイヤーはタカまたはユウジを操作し、最大9つのステージに挑戦します。各ステージには、目的地への到達やボスキャラクターの撃破などの異なる目標が設定されており、進めるにつれて難易度も上がります。ゲームはサイドビューで展開され、右方向にスクロールしながら進むスタイルです。逆向きに行動することも可能です。

武器とアイテム

ゲーム内にはいくつかの武器とアイテムが登場します。まず、初めに持っている武器は拳銃で、弾数に制限はありません。そのほか、限られた弾数ですが連射可能なマシンガン、爆風で敵にダメージを与える手榴弾が存在します。また、ステージ中に出現する「ハート」を拾うことで、ライフを回復することができます。

ストーリーの背景

物語の舞台は横浜です。横浜港署の鷹山と大下は、巨額の懸賞金がかけられており、次々と現れる刺客たちから身を守りながら、強大な暴力組織「銀星会」に立ち向かうという展開です。彼らは事件の背後に隠された恐るべき事実を探りながら、闘いに挑むことでしょう。

ステージ構成

本作は全9ステージに分かれており、それぞれに個性的なテーマが与えられています。最初のステージは「銃器密造工場」から始まり、市街地や米軍基地、地下水道へと進みます。それぞれのエリアには様々な敵キャラクターが待ち構えており、プレイヤーはそれらを撃破しながら進む必要があります。また、ボーナスステージやイベントステージも含まれており、異なる挑戦を提供しています。

敵キャラクター

敵キャラクターも多彩で、ザコキャラクターたちはナイフやキック、銃を使って襲い掛かります。ボスキャラクターも存在し、特に「不死身の殺し屋」と呼ばれる結城建三は厄介な存在で、段階的にプレイヤーと対決します。最終ボスである銀星会の会長・前尾源次郎との対決は、物語のクライマックスを飾ります。

スタッフと評価

このゲームの制作には数多くの才能が結集しています。エグゼクティブ・プロデューサーはひらおみき、プロデューサーはいでしょういちろう、プログラマーはKAZOO（八木一夫）が担当しています。ゲームの評価も様々で、ゲーム誌『ファミコン通信』のレビューでは16点と評価され、また『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票では14.75点という評価を受けました。全体的にゲームの完成度が高く、多くのファンに親しまれた作品です。

最後に

『もっともあぶない刑事』は、アクションとストーリーが融合した印象深いゲームで、映画ファンだけでなく、ゲーム愛好者にも楽しめる一作となっています。

もう一度検索