もとまちユニオン

もとまちユニオンは、神奈川県を中心に展開するスーパーマーケットチェーンで、そのルーツは1958年に横浜市中区元町に誕生したユニオン・スーパーマーケットに遡ります。創業者の森正二は、もともと船舶納入業者でしたが、宝幸水産の協力を得て、このスーパーマーケットを立ち上げました。

創業当初から、もとまちユニオンは外国人客を意識した品揃えが特徴で、当時日本では珍しかった輸入食品やズッキーニなどを販売していました。この独自の路線が、他のスーパーマーケットとの差別化につながり、人気を集める要因となりました。

その後、1970年前後には経営権が横須賀産業に移り、さらに1996年には谷尾凱夫がコンピュータ情報処理会社としてユニオネックスを設立しました。谷尾は2002年に横須賀産業からスーパーマーケット事業を譲り受け、ユニオネックスをスーパーマーケット事業に特化させ、もとまちユニオンの経営に本格的に乗り出しました。

2011年には、元町店のリニューアルに加え、新宿店と六本木店を新たにオープンし、東京都内にも店舗を拡大しました。しかし、2013年にはユニオネックスが京急ストアに統合され、現在のもとまちユニオンは京急ストアが運営しています。

2016年10月時点で、店舗は神奈川県内に6店舗、東京都内に3店舗を展開しています。この中には、創業の地である元町店も含まれています。また、京急ストアが運営する店舗とは別に、かつてユニオネックスが傘下に収めていた福岡県の「ニューヨーク・エボリューション」が、「もとまちユニオン」の名前で店舗を運営していました。この店舗は、JR小倉駅南口のCOLET井筒屋の地下1階にありましたが、コレットの営業終了とともに閉店しました。

もとまちユニオンは、創業から半世紀以上にわたり、その時代の変化に対応しながら、独自のスタイルを貫いてきました。特に輸入食品の品揃えには定評があり、他のスーパーマーケットでは見られない商品に出会うことができます。また、地域に根ざしたスーパーマーケットとして、地元の人々から愛され続けています。今後のもとまちユニオンがどのように発展していくのか、その動向が注目されます。

店舗一覧

神奈川県
元町店
その他5店舗
東京都
新宿店
六本木店
その他1店舗

過去に存在した店舗
福岡県
COLET井筒屋店（閉店）

関連情報

もとまちユニオンの歴史 - 京急ストア

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