もんもんドラエティ

『もんもんドラエティ』

1981年10月15日から1982年6月18日まで、テレビ東京で放送された『もんもんドラエティ』は、全30回のテレビドラマとバラエティが融合した新しい形の番組でした。渡辺プロダクションとテレビ東京の共同制作により、ドラキュラの一家と隣人の人間一家の奇妙で楽しい日常が描かれました。この番組の特徴は、コメディに加えて、ダンスや音楽のコーナー、さらにはホラー作品の紹介があった点です。

番組の概要

タイトルにある「ドラエティ」は、ドラマとバラエティの合成語であり、幅広いジャンルのエンターテインメントを楽しむことができる構成になっています。ストーリーは、日本に引っ越してきたドラキュラ一家、通称「もんもん家」と、隣に住む「翔んでる人間一家」こと鈴木家との間に起こる様々な出来事を中心に展開されます。

主演は、ドラキュラ一家の一人娘「もんもんひとみ」を演じた石川ひとみと、鈴木家の一人息子「鈴木浩之」を演じた沖田浩之の二人です。ドラキュラ役は、岸田森が演じており、彼にとってはレギュラー番組での初めてのバラエティ出演となりました。しかし、番組終了から半年後に岸田森が急逝したため、彼の最後のレギュラー番組となったのがこの作品です。

番組の人気コーナー

毎回のエピソードには、「お茶の子博士のHORROR THEATER」というホラー作品の紹介コーナーが設けられており、約3分間の短編作品が放送されました。このコーナーは後に「手塚眞のお茶の子シアター」と改題され、手塚眞が監督を務め、独特なホラー感を醸し出していました。特に、第29回のエピソードに登場した「月夜の血と薔薇」では、岸田森が再びドラキュラ役を演じ、ミニコントも行われました。

また、特番も複数放送され、レギュラー出演者の高田純次や美保純にとっても初めての定期出演番組となりました。このように、番組はストーリー展開だけでなく、視覚的な楽しさや独特のキャラクターたちを通じても視聴者を楽しませていました。

出演者とスタッフ

番組には、石川ひとみと沖田浩之の他、岸田森、辺見マリ、坂上二郎、山田邦子など多彩なキャストが出演しました。スタッフ陣も実力派が揃い、企画や制作に携わったプロデューサーや脚本家の協力で、独自の魅力が生み出されました。

音楽と商品展開

主題歌にはスターダストレビューの『銀座ネオン・パラダイス』が使われ、挿入歌にもスターダストレビューによる楽曲が用意されていました。また、2002年にはDVDが発売され、その中に当時のホラーコーナーや新作が収録されています。このように『もんもんドラエティ』は、エンターテインメントとしての多様性と独自性で愛されつづける番組となりました。

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