ゆうちょ家族

ゆうちょ家族：心温まる家族の物語と、記憶に残るCMソング

2010年から放送開始されたゆうちょ銀行のCM『ゆうちょ家族』は、佐藤健さん演じる主人公・緑川タケルを中心に展開する、家族の温かい物語を描いたシリーズです。CMの舞台は、東京で働くタケルと、富山の実家で暮らす家族。都会と地方を行き来するタケルの日常や、家族との交流を通して、視聴者へ様々なメッセージを届けてきました。

個性豊かな登場人物たち

CMを彩る個性豊かな登場人物たちは、それぞれ魅力的なキャラクターです。

緑川タケル (佐藤健): 東京のイベント会社で働く22歳。富山県出身で、明るく前向きな青年です。
絆まさみ (長澤まさみ): タケルの恋人。23歳でスポーツメーカー勤務。タケルの成長を優しく見守る存在です。
緑川弘 (藤岡弘、): タケルの伯父。65歳。元警察官で、現在は年金生活を送りながら全国を旅するアクティブな人物です。
緑川日出子 (原日出子): タケルの母親。51歳。温かく家族を支える母親像が印象的です。
緑川鶴瓶 (笑福亭鶴瓶): タケルの父親。58歳。富山で食堂を経営し、趣味は釣り。多くの釣竿を所有するほどの釣り好きとして描かれています。
緑川ななみ (桜庭ななみ): タケルの妹。18歳。CMではナレーションを務めることも多く、芸術大学進学のため上京します。

それぞれのキャラクターが持つ個性や人間関係が、CM全体に深みを与えています。

親しみやすい演出と、心に残るCMソング

CMの演出は、犬童一心氏、脚本は小泉せつ子氏が担当しました。自然体で親しみやすい演出は、視聴者の共感を呼び、家族の絆をより深く感じさせてくれます。

また、CMソングとして使用された山崎まさよしの「君と見てた空」は、CMの世界観と見事にマッチ。優しく、そしてどこか懐かしいメロディーは、多くの視聴者の心に深く刻まれました。

隠れたトリビアと、CMの反響

『ゆうちょ家族』には、いくつかの興味深いトリビアがあります。笑福亭鶴瓶さんと原日出子さんは、過去に郵政省のCMに出演経験があり、藤岡弘、さんと佐藤健さんは仮面ライダーシリーズで主演を務めた経歴を持つなど、出演者たちの経歴にも注目が集まりました。

また、CM放送と同時期に開始された笑福亭鶴瓶さんのコーナー「つるべにかくれんぼ」（『森田一義アワー 笑っていいとも!』内）との関連性も話題となりました。佐藤健さんが『笑っていいとも!』に出演した際に、CMと「つるべにかくれんぼ」の合成映像が紹介されたことで、大きな反響を呼びました。

『ゆうちょ家族』は、単なる金融商品のCMにとどまらず、家族の温かさや絆を描いた、記憶に残る作品となりました。その親しみやすい演出と、心温まるストーリー、そして印象的なCMソングは、多くの視聴者の心を掴み、ゆうちょ銀行のブランドイメージ向上にも大きく貢献したと言えるでしょう。 CMは2015年7月に特設サイトが終了したものの、その温かい物語は今も多くの人々の記憶に生き続けています。

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