よい

『よい』アルバム概要

爆風スランプのデビューオリジナルアルバム『よい』は、1984年8月25日にCBS・ソニーからリリースされました。これにより、彼らは音楽シーンに本格的に登場しました。ジャケットアートは、同じ事務所に所属するサザンオールスターズの関口和之によって描かれ、視覚的にも興味をひく一枚となっています。

このアルバムには、多様な楽曲が収録されており、それぞれに独自の背景やエピソードがあります。

収録曲一覧と解説

1. 週刊東京『少女A』
デビューシングルとして知られるこの曲は、黄色い電車が総武線を指しているとされ、シンプルながらも印象的なメッセージが詰まっています。

2. The SENTAKU
この曲は歌詞カードの読み方が独特で、聴く人の興味を引きます。

3. 東京アンギラス
当初はほとんど演奏されなかった曲ですが、時が経つにつれて演奏機会が増え、メンバーの評価も高まりました。

4. よい
曲が完成した際には一度ボツになりかけましたが、ディレクターの推しで収録が決定しました。

5. 涙の陸上部
ライブではアレンジが多彩に楽しめる曲で、この曲に対するアンサーソングとしてレッド・ペッパー・ガールズの『Summer Memories〜水泳部でした〜』が存在します。

6. うわさに、なりたい
1985年11月1日に発売された2ndシングルで、シチズン腕時計「リビエール」のCMソングとしても知られています。

7. たいやきやいた
この曲のおかげで、当時はヘヴィメタルバンドとして扱われることが多かったとのこと。ライブで演奏される際には、「史上最悪のヘヴィメタルナンバー」として盛り上がります。

8. 狂い咲きピエロ
末吉からの要望で河合が初めて作曲を手がけた曲で、ミュージックビデオも制作されました。

9. びっくりミルク
サンプラザ中野とファンキー末吉による楽曲で、独自のアレンジが施されています。

10. 無理だ!!(You Can not Do That)
1985年5月22日に発売された12インチシングルで、初めてTBS系『ザ・ベストテン』に出演するきっかけとなりました。

11. すいか
中野と河合が所属していた前身バンド「スーパースランプ」時代から演奏されていた曲です。

12. 無理だ!決定盤〜YOU CAN NOT DO THAT〜
3rdシングルとして知られるこの曲も、CD化時のボーナス・トラックに含まれています。

アルバムの影響と意義

『よい』は、爆風スランプの名を広めただけでなく、楽曲ごとのエピソードや演奏スタイルによってファンを魅了する作品となりました。それぞれの曲には背景があり、アルバム全体を通して演奏されることで、バンド独自の魅力が引き出されています。特にライブでのアレンジやバリエーションは、聴衆に新しい体験を提供し、彼らの進化を物語っています。このアルバムは、爆風スランプの音楽的スタイルを確立する一歩となり、今後の活動の基盤となるものでした。

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