らくらくホン7

らくらくホン7：高齢者向け携帯電話の進化形

2010年7月、NTTドコモから発売された富士通製の携帯電話「らくらくホン7 (F-09B)」は、その名のとおり使いやすさを追求したシリーズの最新機種です。前機種「らくらくホン6」をベースに、操作性や機能面で大幅な改良が加えられ、より快適なモバイル体験を提供します。

カメラ機能の大幅強化

らくらくホン7の大きな特徴として、カメラ機能の進化が挙げられます。富士通セミコンダクター製の「Milbeaut Mobile」を採用することで、有効画素数が約810万画素に向上。高感度ISO12800相当の撮影も可能になり、暗い場所での撮影でもより鮮明な画像を捉えることができます。

さらに、「笑顔撮影」機能では、笑顔を検知して自動でシャッターが切れるため、自然な表情の写真を簡単に撮影できます。「自動シーン認識」は、撮影シーンを自動判別し最適な設定で撮影するため、初心者でも綺麗に撮影できます。また、「指がかりお知らせアラーム」は、レンズに指が触れているのを検知し警告を表示することで、撮影ミスを防ぎます。「追尾フォーカス」は、動く被写体にもピントを合わせ続けるため、子供やペットの撮影にも適しています。

使いやすさを追求したインターフェース

らくらくホン7では、ユーザーインターフェースにも改良が加えられています。3.0インチのワイドVGA液晶ディスプレイは、前機種よりも大きく、高精細な表示を実現しています。サブディスプレイも2.0インチのカラー液晶になり、着信情報やメールの確認が容易になりました。

「ワンプッシュオープン」機能は、着信時にワンタッチで通話に応答できます。また、「らくらく使い方ガイド」は、音声検索にも対応し、操作方法が分からなくなった際にも役立ちます。メール入力時の誤消去も、ワンステップ戻ることで簡単に修正できます。「らくらくiメニュー」へのワンタッチアクセスボタンも搭載し、iモードの利用もスムーズに行えます。

堅牢性と充実のサポート機能

らくらくホン7は、IPX5/IPX7/IPX8等級の防水性能とIP5X等級の防塵性能を備えています。これは、水や埃に強く、安心して使用できることを意味します。さらに、富士通独自の防水試験により、真水だけでなく海水や清涼飲料水にも対応できるようになりました。

「おまかせランダム待受」機能では、受信したメールの添付画像を待ち受け画面に自動で設定できます。卓上ホルダに置くことで、スライドショー機能が自動的に開始されます。

便利なアプリと連携機能

健康サポートアプリ「i Bodymo」や、歩くフォームを診断する「高橋尚子のウォーキングクリニック」、ゴルフスイングを分析する「ETGAスウィングレッスンforらくらくホン」、辞書アプリなど、便利なアプリケーションがプリインストールされています。

また、富士通製パソコン「FMVらくらくパソコン3/4」との連携にも対応しており、簡単に写真転送を行うことができます。

まとめ

らくらくホン7は、高齢者の方々にとって使いやすい機能とデザインを備えた、安心・安全な携帯電話です。高画質カメラ、防水・防塵性能、充実のサポート機能など、多くの改良が加えられ、快適なモバイルライフをサポートします。2年ごとの分解点検修理が必要な点には注意が必要です。

発売日とカラーバリエーション

2010年7月23日：発売開始（初期カラー）
2011年8月26日：ミントグリーン発売
2014年2月28日：プラチナゴールド・ルビーレッド発売

ソフトウェアアップデート履歴

2011年1月11日：カメラの誤表示修正
2012年3月15日：デコメール転送に関する不具合修正
2014年8月25日：ボイスレコーダーの不具合修正

もう一度検索