らんま1/2 爆烈乱闘篇

『らんま1/2|らんま1_2 爆烈乱闘篇』

『らんま1/2|らんま1_2 爆烈乱闘篇』（らんまにぶんのいち ばくれつらんとうへん）は、日本コンピュータシステム（NCS）が開発したスーパーファミコン用の格闘ゲームで、1992年12月25日にリリースされました。本作は、人気漫画・アニメ『らんま1/2|らんま1_2』を題材にしており、そのキャラクターたちの魅力を活かした独自のストーリーラインが特徴です。

ゲームの概要

この作品は、前作の『らんま1/2|らんま1_2 町内激闘篇』とは異なり、各キャラクターが自らの目的を持って戦うゲーム設計が施されています。日本版と欧州版ではカバーアートが異なり、特に人気の高橋留美子風アートが日本版と欧州版に見られます。なお、北米では『Ranma ½: Hard Battle』というタイトルで販売されました。発売当初、日本では販売店がすぐに売り切れとなり、出荷された32万本は短期間で完売し、再出荷が行われるほどのヒットを記録しました。

それから25年以上が経過した今でも根強い人気を誇っており、2018年には格闘ゲームイベント「EVO Japan」にも選出されています。

ゲーム内容

本作は2Dの対戦型格闘ゲームで、ライフゲージがゼロになるか、制限時間内に勝ち残ることで勝利となります。前作にはなかった操作のカスタマイズが可能で、プレイヤーは自分の好みに合わせたキーコンフィグを設定できるようになりました。登場キャラクターの中では、「乱馬」「女らんま」「シャンプー」「八宝斎」の4人が二段ジャンプを使用可能です。

このゲームの特徴は、必殺技がシンプルなボタン操作で出せる点です。複雑な入力を必要としないため、新たなプレイヤーにも親しみやすくなっており、広い層に受け入れられるシステムが高く評価されています。ダメージが大きくなる一方、ゲーム全体がシンプルに設計されているため、初心者でも楽しむことができます。

ストーリー

物語は、風林館高校の校長によって引き起こされたどこかおかしな事件に巻き込まれたキャラクターたちが、各自の悩みを解決するために戦うという展開になっています。プレイヤーは、個々のキャラクターのストーリーを楽しみながら、さまざまな対戦が進んでいくこととなります。

登場キャラクター

主なキャラクターには、扱いやすい「早乙女乱馬」、機動力が特化した「早乙女らんま」、シンプルな技構成で初心者向けの「天道あかね」などがいます。また、隠しキャラクターとして、ストーリーモードクリア後に使用できるパンスト太郎や、特別な操作で使用可能な八宝斎など強力なキャラも登場します。

評価

リリース当初から高い評価を受け、ゲーム誌『ファミコン通信』や『ファミリーコンピュータMagazine』ではそれぞれ点数を獲得しました。特に、前作よりもゲーム体験が充実している点や、キャラクターの動きの滑らかさが多くのファンに支持されています。しかし、システム面では前作と根本的な変化が少なく、ある程度のマンネリ感を指摘される一方でも、各キャラクターのストーリーを楽しむ要素があるため、それが長く遊べる理由の一つとも言えるでしょう。

『らんま1/2|らんま1_2 爆烈乱闘篇』は、そのユニークなキャラクターたちと共に、プレイヤーに長い間愛されるゲームとなっています。

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