るり色プリンセス

『るり色プリンセス』

概要

『るり色プリンセス』は、1987年から1989年にかけて折原みとによって連載された日本の漫画です。この作品は、ファンタジーと恋愛を融合させた物語で、全4巻の新書版と全2巻の文庫版が発刊されました。また、OVAも制作され、音楽アルバムも発売されています。

あらすじ

物語は高校1年生の主人公・大林るりから始まります。彼女は幼い頃に両親を火事で亡くし、母方の叔母一家に引き取られて生活しています。ある日、るりは親友のひなことイトコの透と共にインディーズバンド「B-フラッシュ」のライブに行きますが、そこで不思議な出来事が待ち受けています。ボーカルシンに楽屋に強引に連れていかれたるりは、鏡を通じて異世界「プルシァンムーン」に飛び込みます。そこで彼女は、自身がその世界の王族の血を引いていることを知るのです。

彼女の冒険は、この異世界の王家の血を持つ彼女が、泣き虫でありながら強い心を持つ少女として成長し、運命に立ち向かう姿を描いています。また、物語の続編となる「シンデレラ伝説の秘密編」では、日本の芸能界で新たな騒動や恋愛が繰り広げられます。

登場人物

• - 大林るり（声：かないみか）: ヒロインで、火事によって両親を失った少女。プルシァンムーンの王家の血を引くハーフで、超能力を持っています。
• - 森沢透（声：松本保典）: るりのイトコで、サッカー部のエース。彼はるりを支える存在であり、徐々に恋心を抱くようになります。
• - シン（声：井上和彦）: プルシァンムーンの王子で、人気のインディーズバンド「B-フラッシュ」のボーカリスト。彼はるりに恋をし、共に様々な試練を乗り越えます。
• - シーナ・バスタ（声：勝生真沙子）: シンのお目付け役で、同じバンドのギタリスト。彼女はシンに思いを寄せています。
• - ユウト（声：辻谷耕史）: 殺し屋としてるりを狙いますが、次第に彼女たちに協力するように。

用語解説

• - プルシァンムーン: 人間界に隣接する異世界で、住人はピアスを身に着けて生まれ、魔力を持っています。火に弱い特性があり、鏡を使って人間界に移動できるのはプルシァン人のみです。
• - ガラスの靴のペンダント: 物語内で重要な役割を果たす2つのペンダントで、真の力を引き出すためには2つ揃う必要があります。
• - 祈りの剣: 魔王ザイラを倒す唯一の武器で、愛情や生命力を糧とする力を持っています。

書誌情報

『るり色プリンセス』は、単行本全4巻と文庫版全2巻の他、OVAや音楽アルバムも制作され、1988年から1999年にかけて多くのファンに親しまれています。

この作品は、泣き虫少女が運命に立ち向かい成長していく姿が描かれ、多くの読者に感動を与えています。彼女の冒険を通じて、友情や恋愛、困難がテーマとなっており、その魅力は今なお色あせることがありません。

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