わがまち足立
わがまち足立
「わがまち足立」は、東京都足立区によって定められた区歌であり、その歴史は1982年にさかのぼります。この年は足立区が区制50周年を迎える特別な年であり、その記念の一環として地域のシンボルの制定が提案されました。
発足と制定の経緯
足立区は1932年に東京府南足立郡の全町村が東京市に編入され、誕生しました。そして、区となった足立区が50周年を祝う中で設立された「区制五十周年記念事業区民会議」では、区民憲章の採択や区のシンボル確立が議論されました。議論の結果、区木として桜、区花としてチューリップ、記念日として10月1日が選定されました。
区歌については「区民が共に歌える歌を作るべきである」という提言が出され、区はこれを受けて「区の歌」の制定に動き出しました。具体的には1982年2月20日、『あだち広報』を通じて区民から歌詞の懸賞募集が行われ、124篇の応募作の中から選ばれたものがありました。この選考には有名な作曲家である團伊玖磨が関与し、彼の手によって歌詞が補完されました。
制定の意義
区歌の誕生は、地域の生活がより豊かになるとともに、区民同士のさらなる交流を促進するために重要な意義を持っていました。正式な発表は1982年10月1日の区制50周年記念式典で行われ、この場で区歌が初めて演奏されました。この記念式典の際、東芝EMIが制作したシングル盤も発表され、久岡昇と斉藤昌子によるデュエットがA面、そして区立第十四中学校吹奏楽部による行進曲バージョンがB面に収録されています。
演奏の機会と文献
足立区役所は、支援するイベントや式典においてこの区歌が頻繁に演奏されていることを報告しています。ただし、区の公式サイトでは歌詞の紹介はあるものの、楽譜や音源の提供は行っていません。その一方で、制定当時に作成されたレコードのジャケットや、1983年に発行された『足立区議会史』には、単旋律の楽譜が掲載されています。
参考文献
関連項目
外部リンク
このように、区歌「わがまち足立」は地域の文化と絆を深める重要な役割を果たしており、現在でも多くの区民に親しまれています。
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